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コロナ禍において、プロサッカークラブは生き残れるか?

ENGLISH JOURNAL さんにも寄稿させていただいたのですが、「コロナ禍」という新時代に現在のスポーツビジネスは直面しています。
※興味ある方はぜひ読んでみてください。

そして、このコロナ時代においては、
スポーツ業界は今までとは全く異なる時代に突入
しました。

それはスポーツの価値は「リアル(直接会うこと)」にあったものを、そこのスポーツの価値をコロナは真正面からぶっ壊しました。
つまり、結果としてリアルを前提として事業展開ができなくなりました。

当然ながら、Jリーグクラブをはじめとしてプロクラブは事業の柱である「スポンサー」「グッズ」「チケット」は大打撃
今期に関してはスポンサーがすでに着金しているところがほとんどだったので、収益の大きな柱を担保している「スポンサー」収益のおかげで生き残っていると行っても過言ではないと思います。

勝負は来期、ここまでに第4の収益の柱を模索できなければ死ぬクラブも出てくる

コロナ禍におけるJクラブで一番問題になってくるのは、来期の予算。
Jクラブとしては、果たして今まで通りの予算をいただけるのか?にかかっています。

「スポンサーを離さないアイデアは」「無観客で収益を得る仕組みはないか」。4月下旬、在宅勤務のフロントのメンバーに宿題を出した。
地元産の野菜や果物の通販や、これまで放映がなかった女子チームの試合の有料ネット中継などがメンバーから提案され、実現にこぎ着けた。これからも地域に対して何ができるか、考え続けるつもりだ。

そして僕がスポンサーであるならコロナ禍においては、
既存Jクラブにはスポンサードしません。

理由はシンプルで、

・自社の経営も先行き不透明である
・この先行き不明な状態で広告予算は一番の削減対象になりうる
・広告予算の利用先の中で特に費用対効果が不明なのがJクラブのようなプロスポーツクラブへのスポンサー(投資へのリターンが読みにくい)

です。

以前こんなツイートをしましたが、こういうことを意味しています。
10万やそこらへであれば広告価値を求めることは必要ないかもしれませんが、よりクラブとして経営を安定化させていくには、クライアントにいただいた金額以上の価値をお返しする。こういう事業組織にしていかないと持続しません。

 なぜそういう事業組織にする必要があるのか?というと、
シンプルに「事業の持続性を担保できるから」に他なりません。

例えば、100万スポンサーで投資したら300万で何かしらの売上で返ってくるのであれば、スポンサーを断る人はいません。
夢や希望を売るというのは1つありますが、そういうもので売るスポンサードは基本的には継続しないと思っています。
スポンサーというと何かお金をもらうみたいなイメージが強いですが、「事業パートナー」として一緒にやって行く方法を模索した方が、クラブ経営は確実に安定します。

僕らがこれから作るJリーグを目指すサッカークラブである、「COEDO KAWAGOE F.C」はそのような事業展開を行う予定です。
なので、設立1年目(川越市リーグという最下部カテゴリチームです)で予算は500万〜1000万を目指していこうとしています。(それはお金を預かるクライアントにそれ以上の売上を確保できる算段をもちろんつけます。)

試合が1試合も開催されなくても、クラブ経営ができるプロサッカークラブこそが、これからの時代には必要

僕は昔から「試合が1試合も開催されなくても、事業を回せるクラブ組織を作りたい」と思っていまして、今回タイミングも重なってここのクラブでチャレンジしたいと思っています。

今までのプロスポーツクラブは

①スポンサー
②グッズ
③チケット

この3本柱で収益が成り立っています。

これは当然試合が開催される前提で、得られる収益ですが、この3つを逆におまけくらいに考える事業モデルこそが、このコロナ禍に置いて今のプロスポーツクラブに突きつけられている課題です。

僕の考える第4の収益の柱のキーワードは『真の意味での地域密着』にあるんじゃないかなと思っていますが、そこはここから自分のクラブで検証していくつもりです。

止まるクラブは確実に死んでいきますが、
ピンチはチャンス。どう乗り越えて行くか既存のプロクラブの動向から僕も多くを学びたいと思っています。

スポーツビジネスを一歩でも前に進められるように頑張ります! サポートいただいたお金は僕の仕事のカフェ代にさせていただきます!