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Vintage furnitureが好きになった#99

こんばんわ。ドイツのデュッセルドルフではデザインマーケットが
先週行われていました。どうしても外せない仕事があり今回は断念。
残念でしたが来年に行けるように調整しよう。

今回記念の99回目。最初から決めていたピエールシャポーのご紹介

ピエール・シャポーは、1927年7月23日にフランス、パリ郊外のクラマルに生まれました。少年期には絵画に興味を持ち、1947年に造船大工と出会い、木工に覚醒しました。その後、パリの国立高等美術学校で建築を学びました。1951年、21歳の時にリュックサックとテントを持ってスカンジナビアを旅し、スウェーデンからフィンランドまでの間に49カ所に立ち寄り、いくつかのプロジェクトに参加しました。
同じ年、パリに戻り、左岸のセラーバーやカフェで生活していたピエールは、1951年12月に出会ったニコルとともに南米に旅立ちました。アンティグアのスペイン植民地時代の名残、アステカの遺跡、マヤの神殿、メキシコのグアイマスなど、美しい風景や思いがけない出会いを楽しんだとされています。
1956年初めにはアリゾナ州フェニックスでポール・コーズに迎えられ、Lescher & Mahoneyという建築事務所で働きました。この時期、彼はアメリカでの経験を通じて新しい技術を発見し、木工への情熱をさらに深めました。
1956年の秋にはニューヨークに移り、ここでピエールは自身のデザインスタジオであるSociété Chapoを設立しました。また、1958年にはパリの5区にギャラリーをオープンし、そこで自らのデザインを展示し始めました。このギャラリーはピエールの歴史の中で特別な意味を持つものであり、彼のデザイナーとしての成功に大きく寄与しました。
1958年から1962年にかけて、最初の作品が生まれ、ギャラリーの顧客はすぐに常連となりました。その後、彼は生産部門を立ち上げ、木工に情熱を傾けながらデザイナーとしての地位を築いていきました。
1966年には、政府による土地収用によってクラマルの工房を移転させることとなり、アルザスの家具職人セルツ家と出会って家具製作のコラボレーションが始まりました。この時期、「R08」などの作品をデザインし、アルザスの家具職人たちとの協力が彼のキャリアにおいて重要な要素となりました。
その後、新しいデザインの研究と開発に専念し、1971年には「Chlacc」などの独自の木材接合技術を開発しました。1970年代末には、コンピュータを導入してデザインに革新をもたらし、1980年代初頭には「GO」コレクションを発表しました。
1987年1月、ピエール・シャポーは家族に囲まれながら亡くなりました。彼のキャリアは、ミッドセンチュリーから1980年代までにわたる時期において、現代デザインに重要な影響を与えました。

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