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2022下半期facebookいいね!ランキング6位 2022年 93冊目『経営は実行』

ラリー・ボシディ、ラム・チャランの名作ですね。

先日中尾塾に来て頂いた講師の座右の書でした。

この本が出た当時のリクルートの幹部も多くこの本を読んで、しばらく「Execution:執行、実行」が流行り言葉になりました。

結局、エグゼキューションできるかどうかが大事だって話ですね。

当時、しばらくぶりに武道館で全社マネジャー会議があってそこで(酔っ払ったふり?)のマネジャー3名ほどが放談をしました。

一部経営者への要望などもあったのですが、その最後にこのエグゼキューションの話になった記憶がうろ覚えながらあります。

リクルートはエグゼキューションが全て。

それを実行する現場の力が全て、みたいな話をしてくれたように覚えています。

その話をしてくれた同期は、一度リクルートを卒業し、戻って現在エグゼキューションをする全体の責任者をしています。

さて中身です。

このエグゼキューションすることが現在の企業のリーダーの最大の仕事だという事です。

あらゆるレベルのリーダーがエグゼキューションの体系を身につけないといけない。

エグゼキューションが企業文化の中核でなければならない。

つまり、これらができないリーダーが多いという事ですね。

エグゼキューションするために部下を細かく管理し、細々として実務に忙殺されれば良いのか?

そんなわけありません。

そこで、まずリーダーに必要な7つの行動が挙げられています。

・自社の人材や事業を知る

・つねに(現場に)現実を直視するよう求める

・明確な目標を設定し、優先順位をはっきりさせる

・最後までフォローする

・成果を上げたものに報いる

・社員の能力を伸ばす

・己を知る

この7つの行動をする前提で、その2があります。

それは、文化の変革に必要な枠組みを作る事です

ただし、文化と言った曖昧なものを変えても成果は出ません。

「実行する文化」の枠組みを作るのです。

つまり結果を出すよう社員の行動を変えるのです。

・どのような結果を出してほしいのか社員に明確に伝える

・どのような方法でその目標を達成するのかを話あう
 ↑これがコーチングの柱

・結果を出した社員には報いる

・結果が出せなかった社員には指導を行い、報酬を減らし、他の仕事を与えるか解雇する。

・これを繰返せば実行の文化ができるのです。

これを実行するためにその3があります。

それは他人に任せてはならないリーダーの仕事です。

それは適材を適所にあてる。

これは口だけは適材適所にすると言っているけれど、人事部門など他人に人材の見極めを任せているリーダーが多い事の裏返しでもあるのです。

なぜ適材適所ができないかというと

・知識の欠如:現場の意見を鵜呑みにする

・勇気の欠如:現在、そのポジションに不要な幹部などと向かい合い、白黒つける精神的な強さがない

・心理的な安心感:自分の気に入った部下だけを昇進させる

・結局、リーダー個人としての関与の欠如

これらをするためには、3つのコア・プロセスを連動させる必要があるのです。

それは

・人材プロセス

・戦略プロセス

・業務プロセス

です。

これらを独立して考えていたり、別々に考えていたり、業務を考えるのは現場であると勘違いしているリーダーがとても多いのです。

また、人材プロセスを人事部門が考えるのだと勘違いしているリーダーも少なくないのです。

これではエグゼキューションなどできないのです。

これらをつなぐのが戦略レビューだと言います。

その際のポイントは

・競争相手について詳しく知っているのか

・戦略を実行する力はどの程度か

・計画の焦点が絞られているか

・適切な計画を選んでいるか

・人材と業務の関係は明確か

最後に新しく昇進したリーダーに向けての手紙があります。

これもとても参考になります

新しい組織のリーダーにはどのような能力が必要なのか

自分が不足している能力を補ってくれる人を含んだチームを作る

現場に足を運び、様々な社員に質問を、言葉に耳を傾ける

事業の現実に価値がある事を分かってくる

そして個人的なつながりを作る

業績がしっかりと評価されているか

実行する文化になっているか

現実を直視し、建設的な議論が行われているか

駆け引きをしたり、臭いものにふたをしたり、非を認めない事はないか


行動の文化を作る事が重要だ

人材が財産だと考えるのであれば、人材プロセスに関与する

少なくとも上位3分の1の社員を知っておかなければならない

幹部は戦略プロセス(策定、実行)を主導しているだろうか

専門スタッフに任せっきりになっていないだろうか

幹部は重要な問題を見つけて、議論し、解決することができるだろうか

予算だけではなく、それを反映した計画はあるだろうか

見栄えだけ良い計画ではないだろうか

上述の3つのプロセスに深く関与しなければいけない

他にも重要な事はあるが、これ以外に重要なポイントが3つある

・顧客を知る事

・シックスシグマやデジタル化など業績を向上させる方法を見つける

・常に現実から離れないように

そして新しい環境に馴染むためにも生活を大事にすること

熱意を失わずに深めるように。

昇進して慢心して成長しない者もいる。

忙しさを理由に重要な細部をおろそかにするものもいる。

偉ぶって人の意見に耳を貸さずに学ぼうとしないものもいる。



あなたならこうならずに、もっとできると信じている。





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