農の考察 #2 農業はテーマを持って

はじめに

私は農業をしていますが、農業の仕事は同じ作業を続けることもあり、飽き性な私としてはしんどいと感じることもあります。そんな自分が毎年飽きずに仕事をするために考えていることをお話ししようと思います。

なぜ飽きるのか

過去の自分がなぜ飽きるのかを考えてみると、農業を始めたての頃は農業、あるいは特定の野菜の栽培を漠然と捉えていて、父に言われた作業をこなしていく形をとっていました。
つまり、遠くから木を見ていて、細部の成長の変化に気づかない状態でした。実際には日々少しずつ成長しているのですが、気付くといつの間にか大きくなっていて、まあそんなものかと何も考えずに受け入れていました。
受動的に情報や指示を受けて働いていると飽きるのだと思います。
実家が農家で親の手伝いをしているという環境の人は飽きを感じやすいのではないでしょうか。

観察しよう

実際には野菜は日々成長しているので、昨日と全く同じ状態にはないものです。その変化に目を向け、どんな管理が今日の野菜の状態につながっているかを考えると楽しくなってきます。自分の行動が野菜に影響しているのを実感し、より良い野菜を作りたいという気持ちになります。自己効力感を感じよう。

よく見てみると

野菜の成長はもちろん、野菜の栽培環境は日々刻々と変化し同じ環境なんてありません。この変数に対してどう対応するのか、野菜がどう反応するのか、非常に複雑に絡み合っています。この複雑系を楽しむことができれば、飽きることなく作業をこなし、毎年より良い農業生産が出来ていくでしょう。

テーマを持とう

変化を認識し、対応することが楽しめるようになれば、少しずつ変数の範囲を広げることもいいかもしれません。変数を増やすことは課題を設定してチャレンジすることと同じです。味が良いトマトを作りたい、どう販売するか(今の私の課題)など課題は多岐に渡りますが、この課題をどう解決するかを考えるのを今はゲーム感覚で楽しんでいます。人それぞれにそれぞれの課題ややりたいことがあると思うので、せっかくやるなら楽しくいこうぜ。

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