段階に応じて変えた方がいい、転職時の考え方
転職市場
ご認識の通り転職は以前より一般的になっています。
転職市場規模の細かい数字までわかりませんし、生産年齢人口は減る一方なので、それに伴い市場規模自体は大きくならないかもしれませんが、1人当たりの転職回数が増えていることはおそらく間違いないです。
また、『終身雇用』などの考えが今となってはオワコンになり、これからジョブ型を進めていく日本において、「転職回数が多いと転職に不利」なんて考えは老害以外の何物でもないです。
さらにこれからの世代は、質はさておき“自己実現”というワードに敏感になっているし、労働人口の減少から人材売り手市場は一定期間続くことを考えると、より転職が加速する環境になっています。
ちなみに私自身、20代で3回の転職経験をしています。
多いと感じる方もいるかもしれませんが、今まで転職回数が不利に働いた実感はないですし、年収は右肩上がりで、ポジティブな転職をさせてもらってます。
また、転職の相談もよくいただくのですが、その際にお伝えするアドバイスや、転職がうまくいった方がどう考えて転職するのかを今からお伝えしていきます。
考え方をどう変えていくのか
これは至ってシンプルです。
『プロダクトアウトで絞り、マーケットインで決断しろ』です。
もう少しかみ砕いて説明すると、
まずは『自分は何をしたいのか』『どんな状態になりたいのか』で、業界・役職・職種・企業フェーズなどで絞り、絞れた後は『どの企業が一番自分を求めてくれているのか』で決断してくださいという意味合いです。
ある商品を思い浮かべてください。
例えば凄腕の職人が、「俺は〇〇な商品を世の中に出すんだ!」と頑張っても、世の中にニーズがなければもちろん売れませんし、どれだけ質の高い商品であったとしても、売れなければ自身に返ってくるメリットもほとんどありません。
逆に、ニーズの高い商品であれば、商品に対してそこまで思い入れがなかったとしても売れることは売れますし、売れた先に入るメリットによって自己実現を叶えられる可能性が高くなるわけです。
そして、あなた自身はこの労働市場における“商品”です。
そう考えると、プロダクトアウトだけで動いても世の中のニーズがなければ自分にとって旨味はないことはわかるかと思います。
また、マーケットインだけで動くのも危険です。
「自分を必要としてくれているから・・・」という理由だけで動いてしまうと、いわゆる食い物にされる危険性はありますし、「結局私は何がしたいのだろう」と迷走が始まるのは時間の問題だからです。
このように、「どちらか・・」という極端な思考ではなく、それぞれのバランスが大事であり、それが転職を成功させるための考え方ということです。
例外は存在する
物事にはもちろん例外が存在します。
何かというと、『天才的な何か』がある人・状態の時です。
iPhoneを出した時にスティーブ・ジョブズが言いましたが、『人は知らないものを欲しいと思わない。ニーズに応えるのではなく、未来を予測した上でサービスをクリエイトし提供していかなければならない』と。
これは、マーケットインの考え方ではなく、新しいマーケットを作るということをしているわけで、もし天才的な何かを持っているのであれば、マーケットインの考えではなく自我を貫き通してもいいかもしれません。
けど、私もあなたも至って凡人です。
それに、もし何か天才的な何かがあって新しい市場を作れるぐらいの人物であれば、転職なんかしないで今すぐ起業した方が100倍いいです(笑)
そう考えると、結局転職をするのであれば、さっきの『プロダクトアウトで絞り、マーケットインで決断する』というのが妥当な考えというわけです。
自己実現を手に入れるために
誰しも人生一回きりなので、どうせなら充実した人生の方がいいとほとんどの方が思うはずです。
転職におけるマーケットインの考え方というのは、『自分を高く買ってくれるところに身を置く』ということなので、入社時から転職先の企業内での期待値は高いわけです。
転職後に期待値を下回るパフォーマンスをしてしまうと地獄かもですが(笑)、期待されていない状態で入るより期待されている状態で入った方が、チャンスが降ってくる可能性が高いです。
そして、チャンスを活かすことで次のチャンスが・・・という好循環を作ることが結局は自己実現につながります。
転職に限らず、何か環境を変えようと思っている方は是非この考えを参考にしてみてください。
おわり。
他にも、仕事や生きる上で役立つ考え方に関する記事を書いています。
ご興味のある方はどうぞ。
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