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vol.012 【レポート】中之島プロモーション 大阪中之島美術館開館記念公演 人間浄瑠璃『新・鏡影綺譚』プレ企画「森村×勘十郎+森村×正剛 対談」

人間浄瑠璃『新・鏡影綺譚』関連企画
森村×勘十郎+森村×正剛 対談」
配信日時:2022年2月4日(金)19:00〜22:00

人間浄瑠璃「新・鏡影綺譚」森村×松岡 対談
対談開催日時:2021年11月7日(日)
収録場所:三井寺
登壇者:森村泰昌(美術家)、松岡正剛(編集工学者、編集工学研究所所長、角川武蔵野ミュージアム館長)

人間浄瑠璃「新・鏡影綺譚」森村×勘十郎 対談
対談開催日時:2022年1月12日(水)
収録場所:アートエリアB1
登壇者:森村泰昌(美術家)、桐竹勘十郎(人形浄瑠璃文楽人形遣い)

「⼈間浄瑠璃」は、⽇本を代表する美術家の森村泰昌と、世界に誇る伝統芸能・⼈形浄瑠璃⽂楽の⼈形遣いで⼈間国宝の桐⽵勘⼗郎による創作プロジェクトです。森村は「⼈間とは何か」「⼈形浄瑠璃とは何か」を探究するために、オリジナルの床本「新・鏡影綺譚」を書き下ろしました。この床本に、⼈形浄瑠璃⽂楽において第⼀線で活躍する鶴澤清介が作曲、三味線を演奏し、⽵本織太夫が語り、森村が⼈形となり、勘⼗郎が森村の「⼿」を⾃ら製作し遣います。「かたち」に「いのち」をあたえ、遣う/遣われるという関係性から創出する新たな表現の可能性を追求した、前代未聞の新作舞台公演が2/26,27に上演されます。

この公演1ヶ月半前には森村泰昌と桐竹勘十郎による対談が、さらに遡る昨年11月には、芸能の神様として知られる蝉丸ゆかりの地「近江」の三井寺にて、編集工学者の松岡正剛と森村による対談が開催されました。この2つを合わせ、大阪中之島美術館の開館記念公演としても上演されるスペシャルトークとしてオンライン配信されました。

第1部「森村×勘十郎」は、美術と文楽があやなす創作劇の源について、2020年のことの始まりから、新作を完成させるためのプロセス、人間が人形になり、それを操る難しさと面白さなど、誰もみたことがない世界を創る、二人の本音が大いに語られました。第2部「森村×正剛」は、芸能の神様として知られる蝉丸が祀られている神社などを訪れた後に1300年の歴史を持つ三井寺にて、知の巨人である松岡による森村論、古今東西の画家・文人などと近世から脈打つ創造の源について、時代や国を超えた、瑠璃の世界について熱く語り合われました。

レポート執筆:木ノ下智恵子(大阪大学21世紀懐徳堂)


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