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vol.004 【レポート】大阪中之島美術館×大阪大学×アートエリアB1 エクスチェンジプログラムvol.3 「ビルダーズ/工事記録に見る都市再考 〜大阪中之島美術館〜」

配信日時:2021年2月9日(火)18:30〜20:00
配信場所:アートエリアB1
登壇者:遠藤克彦(建築家/遠藤克彦建築研究所代表)、佐藤淳(構造家/佐藤淳構造設計事務所顧問)、植木啓子(大阪中之島美術館準備室学芸企画担当課長)
進行:木ノ下智恵子(大阪大学共創機構社学共創部門准教授)


2022年早春の開館に向け、建設工事が進行中の大阪中之島美術館。近代建築が並ぶ中之島に新たに加わる美術館の建築について、設計を担当した建築家の遠藤克彦さんと、構造設計監理を務めた構造家の佐藤淳さんを中心にお話頂きました。

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大阪中之島美術館は1階から5階にかけて東西南北にパッサージュ空間が交錯する構造となっています。外から見た黒い立方体の端正な佇まいとは裏腹に、内部は非常に複雑な構造が積み重なって成立しています。遠藤さんがデザインするこの特徴的な空間を実現するために、佐藤さんが取り組んだ構造設計について、多数の図面のほか、建設を請け負う株式会社銭高組から提供された貴重な工事現場の映像と共に語られました。

また、大切な作品を守る立場である美術館として、地震への対策ももちろん練られています。敷地内で起こる可能性のある地震を何度もシミュレーションし、大きな地震にも耐える免震構造が採用されています。

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内部の構造は、建物が建ってしまえば見えなくなる部分ではありますが、まさに骨子として支えてくれているものであることが分かります。

断層や液状化現象などの存在によって、建築家や構造家さえ「難所」と呼ぶ中之島。そこに美術館を建てるという「ビルダーズ」のアツい想いを、貴重な工事の記録映像と共に、プロフェッショナルから直接伝えて頂いた配信となりました。画像4


レポート執筆:大下裕司(大阪中之島美術館準備室学芸員)


【アーカイブ公開中】
トーク全編の映像は、YouTube公式チャンネルにて公開中です。
(2021.2.18現在)
↓ 映像はこちら

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プロジェクトのウェブサイトはこちら:
クリエイティブアイランド中之島公式ウェブサイト
https://nakanoshimalab.jp/





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