「こういう神さまなら、好きだよ」

 隅谷三喜男氏の「私のキリスト教入門」という本を、このあいだ友人に貸したのです。
 そうしたら、「こういう神なら好きだよ。」と言われました。
 うれしくなりましたが、彼に示された箇所をみてしょげました。
 こんな部分です。

 「日本人にとっては、英雄や偉人はもちろんのこと、猛威をふるう自然も、高い山も深い森も、狼も狐も神でありました。
 自然はそのような超自然的なもののすみかであり、神々の世界であった、といってもよいでしょう。
 月も、海も、太陽も、いのちに満ちた、豊かな神々なのです。
 そして、この日本列島も神がお生みになりました。
 神々が生んだものですから、この日本列島も、神的なものなのです。」

 また彼は、こういうものは、肌にあわないとも言いました。
 それは、

 「時のはじまりに、唯一絶対の神が世界を創造されました。
 まったくの無から世界はつくられたのです。
 この世のすべては被造物と言われます。
 太陽も、月も、海も、森も、すべては作られた物質にすぎません。
 神だけが永遠であり、他はすべて被造物なのです。
 最後に神は、つくられたものをすべて、ご自分の全能で祝福されました。
 世界すべては、善きものなのです。」

 わたしが信仰しているのは、友人の肌に合わぬ、あとの神さまなのですが・・・・。

 みなさんはどちらの神さまが好きですか?

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。これからもがんばります。中村 拝。