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さくらももこ展 つないでいくこと

はいってすぐのところで、さくらももこさんの息子さんの言葉に出会う。
きゅっと心が鳴った。
ほんとうに大切に育てられた方なのだな…
とその文面からあたたかさとともに確かに伝わってきた。

さくらももこさんは、
どんなに大変な状態のなかにいても、
大切にしたいひとと丁寧に向き合い
自分が与え得る限りの想いを、
めいいっぱいの時間をかけて
手渡し続けてきた方なのだということが
息子さんの言葉からじんわりと柔らかくにじみでていた。

大切なひととの、
想いのやりとりや
いっしょにいる時間の尊さを、
どんなときも見失わずにいることは
「つなげていく」ちからになるのだと思った。
確かな手触りもなく、見えることのない、
けれどもとても強くて
生涯わが子を支えてくれる大切なものたち。
それらをひとつひとつ丁寧に手渡して、
「つなげていく」ことができる、そんなちからがさくらももこさんと息子さんの間には
あるように感じられた。
わたしも、こどもたちとそうでありたい。

自分であることを最大限楽しむということは、
このようなことを言うのだな
とさくらももこさんのたくさんの作品をみて痛感した。

いま自分にできることを丁寧に。
いま自分がすべきことを全力で。
いま自分が挑みたいことに覚悟を持って。
懸命に取り組むいちにちを積み重ねていきたい。

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