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外部大学院の入試を受けました(いわゆる合格体験記の類似物)


合格した大学院

奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)の第一回試験に合格しました。

受験時の数学の問題

合格体験記なんてここが一番見たいんでしょう!?ってことで真っ先に書きます。

著作権に引っかからないように線形代数の数値は変えていますがこのような問題が出ました

線形代数

$$
\bm{a}= [2,2,2,2]^t,\bm{b}=[0,16,16,40]^t\\
\bm{x} = \frac{\bm{a}^t\bm{b}}{\bm{a}^t\bm{a}}、\bm{p} = \bm{xb}を求めよ\\
\bm{e}=\bm{b}-\bm{p}と\bm{a}が直交していることを示せ
\\||\bm{e}||を求めよ
$$

解析学

$$
\int xsin^{-1}x dx
$$

線形代数の問題は、射影にまつわる問題です。この問題は、参考図書となっているストラング線形代数に出てくる記法で内積などが表されているので全く目を通していないと面を食らうかもしれません。
解析学については、今見ればすごく単純な置換積分を使う問題ですよね…私は当日の緊張からなのか、arcsinxの微分を導出してから計算に臨んでしまいました。(arcsinx = tとすれば、1、2分で解けたはずなのにorz)

~ってことで、ここから後は単なる駄文ですよ~

来年からの進路

2023年度からは、奈良先端科学技術大学院大学の学生をさせていただきます。
もともと、いろいろな国の出身の方がいることや研究している内容、所属している学生の雰囲気から最も良いなと考えていたので、念願が叶ってよかったです。(まぁひとえに、すべての希望が叶ったというのが最も大きな決め手なんですけど。)

勉強の進め方など

私の所属していたゼミでは、過去にNAIST に合格した方がいらっしゃったので、その方からいくつかアドバイスをいただき、数学と英語はある程度頑張り、小論文を詰めていく方針で、試験に臨みました。
英語については、結果としては710点で、可もなく不可もなくというような感じでしたので、勉強方法についてはあまり書けることがありません。(にじさんじENはいいぞ!!配信を見よう!!)

数学について

数学は様々な合格体験記を参考にさせていただき、まずはマセマの微分積分と線形代数から始めました。

その後、大学の図書館から計算力をつける微分積分・線形代数という問題集を借りてきて基本的な計算問題については自信をもって解ける程度までは練習をしました。

また、線形代数については、ストラング線形代数の演習問題と例題は飛ばしつつ、1~7章を読み進めて勉強をしていました。ただコスパは本当に悪いかなと思いますので、マセマを主軸に零空間や列・行空間、転置と内積の考え方を学ぶ程度でよかったなと反省しています。

解析学については、計算問題を中心にやっていくばかりでしたので、ある程度やってからはほとんど触れていませんでした。(これが良くなかったのかと今は反省しています。)

小論文について

小論文についてはゼミの先生や合格された先輩に添削をしていただきつつ、研究テーマを考えるきっかけとなったことについて、簡単な実験を通じて分かったこと、私個人が課題と感じている点と、この課題への解決策の提案と、その解決策を考えるうえで基となった関連研究について、冗長であろうとも、具体的に書くことを念頭に書き進めていきました。
このおかげで、あまり面接の対策をせずとも、小論文の内容について聞かれたことについてはすぐに回答できました。
しかし、関連研究における操作についての理論的な正当性の根拠についての理解が不十分だったため、一つの質問に理解できていませんとしか答えることができなかったのが心のこりです。

受験した感想

大学入試の頃は勉強嫌いだったので、なんでこんなに勉強頑張らなきゃいけないん???と思ってることばかりだったのに、大学院入試だと、好きなことしか勉強しなくてよかったからなのか、頑張るつもりもなかったのに、一日中勉強することが当たり前にできてびっくりでした。
後は、この経験から、人に伝えるためのノートを書き残すことは物事を理解するうえで最適な勉強の仕方なのだと気づきました。また、ストラング線形代数を学んでいた際にはある程度理解したうえでどんな言語であろうと書籍を書いた人から、教えを受けられるって今の時代すごいなと技術の進歩に驚きっぱなしでした。
しかも私自身、最近は無趣味だなと感じていることが多くて自分は好きなことも何もなくただ浪費して生きていくだけなんだと思うことの方が多かったんですが、全く知らない人を想定してノートを作っていくのが楽しく楽しくてしょうがなくて、試験勉強は終わったはずなのにあれこれ勉強したいことが多くて困っています。そして、こんな風にものを書くのがとんでもなく好きなんだと感じられるようになったのが一番の発見ですね。これからきっともっと大変なことばかりの人生の気はしてますが、今のうちに一番コスパのいい楽しめることを見つけられてよかったと思っています。
そして、小学生の頃にあこがれてた自分の興味関心にことをとことん突き詰めていく世界にこれから身を沈めていくことができるんだなと思うと嬉しくてうれしくて本当に良かったと思っています。

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