ナカノヒト

ナカノヒトです。この世の中に存在する"言葉"の魔力に魅入られてから…

ナカノヒト

ナカノヒトです。この世の中に存在する"言葉"の魔力に魅入られてから、早数十年が経ちました。私としては早くこの魔力からの解放を願っているのですが、より深みにはまっているというのが実情です。

最近の記事

パッと浮かんだ言葉でナニカ

ナニカを書きたくなってきたので、パッと頭に浮かんだ言葉でナニカを書こうと思います。 パッと浮かんだ言葉は 涙、楽園のラッパ、眼下の海です。 また、ラッパの音だ、この音がきこえてくるのは三度目のことだ。 私はもう一度、やさしい陽だまりの中を探す。近くとも遠くとも聞こえるこの音は一体どこから聞こえてくるのだろうか。 聞こえてくる方向に向かう足。向かえば別の方から聞こえてくる音。この穏やかな音色の正体を知りたいのに、どうしてもたどり着くことができない。どうしようもないほどにもどか

    • 一閃燐光

      突然降ってくる光 それはまるで夕立のようで 遠くに感じていたはずの喧騒は 今、目の前 目を瞑れば、耳を塞げば いつかは通り過ぎ去ってしまうだろうに しかし、僕はずっとそれを心待ちにしていた つかめず、すり抜けてしまうであろうそれを 捉えて離さなかった 出口のない迷路をさまよい屈折した光は 怨嗟の渦に飲まれ、出ることができない 時を経れば死に場所を探しだす 行くあてのない長い旅路は重くのしかかる

      • 才能<バケモノ>

        科学技術が発展し、すべての子供たちは生まれる前からある才能を持ち生まれてくるようになった。それなのに、どうして僕は何の才能も持たずに生まれてしまったのか。 みんなは、絵がうまい、歌がうまい、話がうまい、勉強が得意。何か一つは個性的な能力を持っている。だけど、僕には何もない。みんなは僕にも何かの才能があると言ってくれる。本当にみんな優しい。いい人ばかりだよ。才能が認められて、そして生きている理由があるやつってのは余裕があるんだろうな。本当に反吐が出る。優しくされて同情されてる

        • 外部大学院の入試を受けました(いわゆる合格体験記の類似物)

          合格した大学院奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)の第一回試験に合格しました。 受験時の数学の問題 合格体験記なんてここが一番見たいんでしょう!?ってことで真っ先に書きます。 著作権に引っかからないように線形代数の数値は変えていますがこのような問題が出ました 線形代数 $$ \bm{a}= [2,2,2,2]^t,\bm{b}=[0,16,16,40]^t\\ \bm{x} = \frac{\bm{a}^t\bm{b}}{\bm{a}^t\bm{a}}、\bm

        パッと浮かんだ言葉でナニカ

          私が患ってる"モノ"

          時々不思議な現象に出会うときがある。それは錯覚とは違うし、妄想とも違う、私の身に実際に起こっている。(はずなのだ) 馬車の通りすぎた世界で目の前に広がる太陽光を反射する海、緑豊かな木々の香りがアスファルトの上を歩く私の鼻をつく、車のライトがまぶしく光る道から突然話しかけてくる声、笑顔がまぶしい、目には捉えることのできない君の顔。 突然訪れるこれら現象は、実際には起こっていない。しかし、私の感覚細胞はこれらを確かに捉えている。 ありえない世界と現実とが混ざり合い、私の体は空

          私が患ってる"モノ"

          嗚呼Twitter、我がTwitter

          無邪気であった私の楽園は、簡単に打ち壊される。普段は私自身の切り取ってしまった一瞬の蓄積でしかなかった、それは時折混じってくる吐き捨てられた言葉によって、色鮮やかで魅力的な場所だった。 そうした後ろ髪から覗かせるうなじのような強烈な印象を携えていたそれは、いつの間にか、ハイエナたちが闊歩する荒れ地のように悪臭のはびこる場所になってしまった。 青春すべてを捧げたあの場所はもう二度と取り戻すことはできないのであろうか…

          嗚呼Twitter、我がTwitter