ライ麦畑じゃないけれど
日記.番外編
7月3日(水)
いま書かないと、口にすることはないかもしれないような感覚なので今、書きます。思いの外お腹がいっぱいすぎて眠れないこともまた縁です。
今日は早く帰ろうと言ってはみるものの、仕事ばかりにうつつを抜かす日々です。残業終わりに後輩と食事。鳥がまんまる入った粋な鍋でした。何故、これをチョイスしたのだろう。愉快なひと。今宵もまた美味しくビールを飲めました。
今朝にはまったく予想だにしなかった、ここ数年間で一番意外な「夕食」。なんて面白くて楽しいのだろう。『自分の思ってもいない方向に人生が進むのが好きなの』というモテキの小宮山夏樹のセリフを思い出す。後輩くんが3倍速で観たモテキの映画は、私の大好きな映画の一つ。それもまたよしや。違うから面白いのだ。小宮山夏樹のいうことにゃ、共感の嵐だった。
さすがに「人生」は言い過ぎかもしれないが、予想外過ぎると嬉しくなってしまうことが多々ある。曲がったことのない角を曲がる。タッカンマリ、初めて食べました。ありがとう。
たくさん話すようになったら、なんとなくどんなひとなのか。なにがすきでなにがきらいなのか。わかるようになるのかなと思っていた。今日はっきり解った。このひとは、摩訶不思議な人だ!ATフィールド全開?なにを考えているのか、きっと想像じゃわからない。あと、答えたくないのか質問にははっきり答えない。それもまたよしや。
別にいいじゃん、それで。と心から思う。各々の自由で、其れが楽しい。
どんな相手でも、色んな人と話すのが楽しいのかな。それとも義務に近いものなのかな。毎日、私含めたくさんの変な人と感じよく喋っていてすごいなぁ、どうしてなんだろうと思う。いい人間になりたい、と戯言のように繰り返す私にとっては眩し過ぎてわけがわからないよ。しかし、それもまたよしなのです。本人が、苦しくなければよしなのです。
いつも真面目で、誰しもに優しく丁寧で。
完璧で在りたくて、でも上手くいかないこともあって。がむしゃらに足掻いて悩んで落ち込んで、それでも前を向いて、「精進」を体現しているかのようなその姿勢には尊敬の念を隠せない。いや、隠せているかもしれないけれど。私、隠すの上手いので。
そんな彼に、私はいつも偉そうなことを言っているけれども、きっと割と共感しているから言っている。
完璧主義で、おっちょこちょいで、人に言われる前から勝手に反省して、落ち込んでしまう。わかる気がするよ、と真っ直ぐに伝える過程をいつも省略してしまっているとさっき気がついた。結論から話そうとしてしまう癖の、良くない面を自覚せざるを得ない。
君ほど真面目で、誰に対しても丁寧で、感じ良く在れる人間が、優秀でないわけがない。安心して欲しい。飲み込みが遅いわけがない、理解して欲しい。落ち込まないで欲しいなんて傲慢なことは思わないけれども、どうか傷つけられることなく過ごして欲しいと思う(とか言いながらきっと私が無神経に傷つけていたりするのだろう)。
と、こんな私に言われてもしょうもないかもしれないけれど、私はそう思うよ。
私のような怠惰な人間には、大事にすると決めたものを大事にすることしか出来ないので私は私の出来ることを、目の前のことを覚悟を持って挑む。言葉にする。
彼とゆっくり話をするといつも、姿勢を正される思いだ。こんなんじゃダメだ私はなんて最低でごみで、有害な人間なのだろうと。頑張らなくちゃと思う。此れはいいことだ。反面、其の優しさに幾度救われている。車の洪水の中しゃがみ込んだ雨の日、助けてもらったことを私は一生忘れない。いや、一生は嘘かな。5年程度は忘れない(笑)。忘れないと、決めたから。ありがとう。
使えるものは思い切り使ったらいいのさ。時間を奪ってごめんなさいだなんてそんな、そんなことあるわけがない。自らの知識に、身に、血肉にするがよろし。若者よ、使い古した其の先で、僕の屍を超えてゆけ。
あぁ、やっぱり上手くまとまらなかった。
僕はきっと、先輩になるのは向いていないなァ。
それもまたよしや、かなァ?
豪華な「夕食」、お釣りを多く貰っていたことに気がついた早朝5時。懺悔の予定ができました。
☆完★
好きな曲.8
pray/赤い公園
心から、そう思います。