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プロフェッショナルの語源って知っていますか?


よくこんなことを聞きませんか?

「初心者なんて名乗るな」
「少しでも学べば経験者だ」
「経験すれば、プロと名乗ってもいい」


この考えに対して僕は、概ね賛成なのですが、それよりも気になったことは、「プロ」って何っていうことです。


一般的には、素人の反対がプロという認識かと思います。
言語的には、プロフェッショナル <ー> アマチュアですよね。


でも、もっと具体的な部分が知りたいですよね。そこでGoogleで検索してみたのですが、納得する答えは得られませんでした。



ところが、最近読んだ書籍に面白いことが書かれていました。それを今回は紹介します。

プロフェッショナルの語源は、自分が何者であるか、何ができて何ができないかを、自分の責任で「プロフェス(公言)」することです。


尾原 和啓さんの書籍『どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール』では、このように定義しています。

自分で自分を律して成果を出し、それを相手にしっかり説明して、相手がそれを評価してくれること。この3つをおこなうことができれば、どんな職種であれ「プロ」と名乗ることができます。


もちろん当たり前ですが、医者や弁護士といった専門性を持った特別な資格がいる人や、プロスポーツ選手、アスリートなどは、この手の類ではありません。なぜなら、明確な線引きが用意されているからです。


言い換えると、その他の多くの職種にはこれと決まった基準が存在しません。個人によって価値観などの違いがあり、統一されていませんよね。



もう一度、尾原さんの考えを整理しましょう。

1.   自分の成果、能力、作品などを公開(情報公開)
2.   自分が何者であるか、何ができて何ができないかを公表(説明責任)
3.   相手が評価、信頼してくれる(承認)



少し自分なりの考えも含めましたが、この3つがプロフェッショナルを定義する考え方です。

3つ全て当てはまっている人は、堂々と「プロ」と名乗ってしまいましょう。




また、芸能人というのもプロと同じようなものではないでしょうか?これもまた明確な境目がありませんよね。


一般的には芸能活動をしていれば芸能人かと思います。しかし、人によってはTVに出演すれば芸能人、SNSに公式マークが付けば芸能人、知名度があれば芸能人、など難しいところです。


最近だと芸能人とは少し違う影響力を持った人をインフルエンサーと呼んでいたり、YouTuberの方が知名度が高いなんてこともあるでしょう。




こういった背景を考えると、プロかどうかはそこまで重要でないかもしれません。素人革命なるものがあらゆるジャンルで起こってきているのです。信頼スコア社会というのもいずれくるだろうと予想されています。


ですから、僕たちがすることは、この世界に自分が存在している、何者であるということを公表し、他者からの信頼を積み重ねるということではないでしょうか。

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