なぜ、私たちはお酒を飲むと、ラーメンが食べたくなってしまうのか?
お酒を飲んだことがある人には、一度は経験があるのではないでしょうか?
お酒を飲んだ後に、締めとしてラーメンを食べることはよくあります。あまり考えたことがなかったですが、一体どうしてお酒を飲んだ後は、ラーメンが食べたくなるのでしょうか?
その理由について科学的にみていきましょう。この内容は、大宮信光さん監修の『眠れなくなるほど面白い<図解>化学の話』にも書かれているほんの一部です。
まずお酒を飲むと、エタノールが体内にとり込まれ、神経細胞にも入り込みます。すると、神経の命令が伝わりにくく、脳の活動が鈍ります。
脳は神経機能を回復させようとナトリウムイオン(Na+)を要求します。これをもっとも多く含むのが、食塩です。脳が「塩分をとれ」という命令を出します。
また、お酒を飲むと脳が活動するためのエネルギー源となるグルコースが減少ぎみとなり、「グルコースをとれ」という命令も出します。グルコースとは炭水化物の成分です。さらに、お酒を飲むと脱水症状にもなるので、水分が必要になります。
つまり、「塩分+炭水化物=ラーメン」となるわけです。
丼物やお菓子を食べたくなることも。お菓子にも塩分と糖分が含まれる。
本当はもっとあっさりしたものの方が良さそうです。ザ・日本食である、お味噌汁などを締めにするのがちょうどいいかもしれません。
お酒の飲み過ぎや、食事の食べ過ぎには十分注意してくださいね。
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