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#47 まだ、僕にはトライする時間が残されている。

2年前の10月1日。

札幌コンサートホールKitaraにて、「beautiful cracks」リリースライブ、そして上京前ラストライブという、これまでの音楽人生の総決算のような一日がありました。

ほんとにまる1年かけて準備した。フライヤーとポスター貼りで100軒以上のお店回って(ファンの皆さまにも協力していただきましたね。その節はありがとうございました!)ラジオも沢山出させてもらって、「歌わせていただけるならどこへでも!」のスタイルでイベント出演も沢山させていただいて、

「初のキタラ公演を内容的にも興行的にも大成功させる」

その一心で毎日やってた。爆発的に膨れ上がる経費を計算しながら学んだことは「キタラで9人編成で音響照明フルセットでワンマンするってのは、どインディーアーティストの僕がひょいっと出来る規模じゃないな」ということ。「興行的な成功」のそもそもの前提が間違っていた。カフェライブの延長戦上にキタラは無かったのです。「歩いてたら辿り着けると思ってたけど、絶対飛行機使わないと無理な距離だった」くらいの勘違い。ホールライブは感謝祭です。

ライブの規模が大きいので、当然関わる人も増える。常に誰かに連絡連絡連絡。これが本当にこたえた。家にいても落ち着いてギターが弾けない、1人リハをしていても色々なことが気がかりで上手く集中出来ない。

白状しますが、末期症状の時は「返信来るからメールしたくない」って思ってました。笑 
(送るんだから、そりゃ返って来るだろうよ。)

コロナウィルスのニュースでブレインフォグ(脳の霧)という症状を知りましたが、もう絶対これに近い状態だった。

当時は「なんで切り分けて集中できないかなー。時間あるんだからやれるでしょ!」って思って自分を責めていたけど、もっと客観性を持つべきだった。例えば、もし腕が折れてたら「なんで弾けないんだよ!」と自分に辟易することは絶対ない。これと同じことが自分の脳内で起きてると判断して「あ、いまキャパオーバーしてるんだね。」「今日は一件だけ解決しよう」とか「先方には悪いけど電話しよう」とか「リハに早くいって、開始時間まで作業しよう」とか、動きが遅い自分でも動けるシステムを作るべきだった。

まぁでも、奇跡的に体調も崩さず、初回としては良かったんじゃないでしょうか。大変だけど生きてるー!って実感する毎日だったし、最後の1ヶ月は本当にドラマチックだった。

今年に入って、コロナウィルスによって大幅に早められてしまった別れが幾つかありました。「ローカルフレンズ」で「いつ最後か分からない」という歌詞を書いたのですが、ほんとにいつ最後か分からないなと思わされる出来事が次々と起こってしまった。

心配だなんだと言えるだけ幸せなんだ。
僕の悩みなんか、悩みというレベルですらない。

そんな風に思っても頑張れないけど、身体が健康で、33歳で、応援してくれるファンの方もいて、トライできるチャンスや時間が残されているということに、もっともっと自覚的でいなければと思います。

明日は「ローカルフレンズ」をレコーディングしたメンバーとのワンマンライブ、そして明後日はV.F.O MUSIC CAMP(観覧無料のソーラーライブです。)ご入場・配信共にお待ちしておりますね!

10.2(土)
《なかにしりく BAND one-man 2021〜ローカルフレンズ〜》

会場 EL MANGO(札幌)
OPEN 15:30 / START 16:00

🔻入場チケット ¥3,500(+1D)
ご予約:nakanishiriku.info@gmail.com
※限定20名

🔻配信チケット ¥2,000
bit.ly/3CwA6uf
(アーカイブは10/9まで)

10.3(日)《V.F.O MUSIC CAMP 2021》

会場 ブランチ札幌月寒

受付開始 10:00 
開会 13:00 / 閉演 19:30
観覧無料
※ご来場予定の方はご協力をお願いします。
・COCOAのインストール
・公式HP内の申し込みフォーム記入

(ご協力いただくとステージに近い、ロープで区切られたエリアでのご視聴が出来ます。エリア外からでしたら、上記事項へのご協力がなくてもご観覧可能です。詳細は公式HPをご覧ください。)

🔻公式HP
vfomusic.info

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