清野とおるのツナ缶をやった話

●はじめに 〜清野とおるのツナ缶とは〜

「東京都北区赤羽」のヒットで知られ、壇蜜との結婚で更にその名を広めた漫画家、清野とおるの「その『おこだわり』、俺にもくれよ!!」という漫画に登場する氷結に合う理想のツマミのことです。単行本1巻の表紙にもなっています。

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百聞は一見にしかず、ということでまずは読んでみて下さい。こちらから無料立ち読みができます。

どうですか?めっちゃ食いたくなったでしょう!?しかも漫画としてめちゃめちゃ面白くないですか?おまけにすぐに実行できそうなネタが多いので、ついつい真似したくなってしまうのです。(まんまと単行本を購入しました)

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●実際にやってみた

そんなわけでツナ缶を実際にやってみました。限りなく再現度を高めるため、ツナ缶は「いなばのライトツナ」、コショウは「GABAN」、お酒は「氷結のグレープフルーツ味のストロング缶」を用意しました。マヨネーズは作中ではブランド指定なしですが表紙ではキユーピー。しかし僕は何が何でも絶対に味の素のピュアセレクトじゃないと嫌なんです。キユーピーすっぱくないですか?スーパーで売り場面積が広いのも腹が立ちます。おまけに高いし。(僕の「おこだわり」です)

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ではその過程をご覧ください。

まず蓋を開けます。

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これだけでも充分おいしいそう…と言いたいのですが、猫缶じゃんか!と思ってしまったのが正直なところ。そういえばいなば食品はCIAOちゅ〜るという猫が狂ったように喰らいつくと評判の殺人的、いや殺猫的なうまさのキャットフードを開発した会社でもあります。これは期待できますね。

話は脱線しましたが、

次にマヨネーズを死ぬほどかけます


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さらにコショウも死ぬほどかけます


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そしてマヨネーズとコショウがツナ缶からこぼれないようにゆっくりかき混ぜます。缶のフチで箸の塗りが剥げないように割り箸を使うのがポイントだそうです。


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ゆっくり…ゆっくり…かき混ぜます


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予想通りですが、作中では

「小皿に移すなんて…そんな事はしません。深夜に洗い物増やすなんて愚行じゃないですか」

というセリフがあります。愚行…なんて罪深い言葉なんでしょう。意地でも皿は使うまい!と心に強く決めていたので、部屋に落ちていたコピー用紙を敷き、事なきを得ました(本当は机が汚れまくっていましたが、ムキになってかき混ぜていたため大惨事でした)。

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●実食とその後

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こうして完成を迎えました。作業時間は5分足らず。しかし、作品というものは制作時間よりも準備期間の方が大変だったりします。今回は昼間にスーパーへ行き「ツナ缶」「GABANのコショウ」「氷結」を買い、心を躍らせながら帰宅しました。作中では深夜にコソコソと呑むとのことだったので数時間待機。その間、頭の中はツナ缶でいっぱいで、どうにかなってしまいそうでした。そんなわけで心持ちは何時間も煮込んだカレーを食べるときと一緒です。いざ実食!




至福です!!!




作中の台詞通り、確かに至福のうまさです。そもそもツナ缶+マヨが反則的なうまさなんですが、ポイントはGABANのコショウです。普段使っている一瓶100円のブラックペッパーとは訳が違います。深みがあって香りも抜群!コショウというカテゴリーを無礼に感じてしまうほど心が動かされました。

あとはなんと言ってもこの儀式的な制作過程がうまさに拍車をかけています。満を持して取り組む姿勢がうまさの決め手になっているのは間違いありません。冷静になってみると非常にバカバカしいことをしているのですが、うまさを増幅させるためには大切なことです。

それから、普段はあまり飲まない氷結も震え上がるほど最高でした。鬼ころし、大五郎、に続く新世紀のアルコール依存症誘発飲料として評判のストロング系チューハイ。こいつが悪魔的な酔いを回してくれるのです。

ツナ缶→氷結→ツナ缶→氷結→ツナ缶→氷結…この繰り返しが止まらない!なんなんだこれは…!

気づいたらどちらも空っぽになってしまいました。その後は何をしていたかよく覚えていませんが、トリプルファイヤーの「人生を変える言葉」を聴きながら缶ビールを飲んていたような気がします。

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知人がこんなことを言っていました。酒は嫌なことも楽しいことも全部忘れさせてくれる。今回、ツナ缶とストロング系チューハイにより、それを体で理解することができたのでした。この言葉が「人生を変える言葉」なのかはわかりませんが、確実に影響を与えていることは間違いありません。そしてその影響の良し悪しは、今よりもっと遠くの未来で知ることになるでしょう。現時点では、お酒とは良い付き合い方をしているという自負がありますが果たしてどうなることやら。ツナ缶とストロング系チューハイ、おすすめですが覚悟も必要です。


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