アントニオ猪木と他力浄土門
「『道』
アントニオ猪木
この道を行けば
どうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せば
その一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ。」
「『道』
清沢哲夫
此の道を行けば
どうなるのかと
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
ふみ出せば
その一足が道となる
その一足が道である
わからなくても
歩いて行け
行けばわかるよ。」
アントニオ猪木氏が亡くなり
引退の際の詩も目にすることがあったが
この詩は、真宗僧侶、哲学者、宗教家の清沢哲夫氏の詩から
(オマージュなのか、インスパイアなのかどう表現していいかわからないが)
影響を受けているのだろう。
ただアントニオ猪木氏という極めて影響力のある人間に表現されることによって
初めて清沢氏の発想にふれた人も多いのではないかと思う。
この詩は
目論見から
感得へ
自力から
他力へという発想ともいえるだろう
私自身は
次の猪木氏の言葉
「バカになれ」にも浄土教の思想を感じている。
それは
法然上人の
「愚者になりて往生す」
分からない者が分かる者になって
出来ないものが出来るようになって
愚者が賢者になって救われると
どうしても想定してしまうが
その想定が救われなさの正体だったと感得するものであろう
南無阿弥陀仏
「バカになれ」の呼び声であろうか
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