乗り間違えた水族館行きじゃない電車、酔いが覚めていないフリをした路地裏。散らかった部屋に起き忘れたスマホ、二往復したエクスプレス。ぜんぶ好きだった。ぜんぶ許せた。それは短い夢だったのだと思う。ちょっとだけ懐かしく感じる夢。長く続けばいいのにと、願っても朝が来てしまう、そんな夢。

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