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ジョン・ウィリアムズに学ぶモーダル・メロディ・ライティング - Introduction

ジョン・ウィリアムズに学ぶモーダル・メロディ・ライティング

❏GOAL
1)ジョン・ウィリアムズのテーマメロディを分析し、その特徴を考察することで、メロディ・ライティングの考え方を刷新し、強いメロディを作る方法を知る。

2)メロディ主導型作曲の思考法を身につける。

❏CONCEPTS:
1)メロディ・ユニットーステップ、リープ&フォール、アルペジエイト
2)メロディの形態変化ーダイアトニックメロディ、サブスティテュート、モーダルインターチェンジ

❏ジョン・ウィリアムズのテーマメロディ
まずはじめに、代表的なものをいくつか聴き込んで、その特徴を感覚的に掴んでみることからはじめる。この時点では、細かい理論的分析はしないでよい。

Jaws

Star Wars :Main Theme

Jurassic Park : Dinosaur Theme

Jurassic Park : Main Theme

Harry Potter : Hedwig’s Theme

いくつか聴き込めば、なんとなく傾向が見えてくるだろう。5度以上の跳躍をフックとし、3音以上の順次進行が数回、拍子の変化もたまに起こる・・・など。これらは絶対的な法則として抽出できるものではないが、強いメロディ作りに必要な要素を考察する際の目安になる。詳しい分析の前に、そのような要素をなんとなく掴んでおこう。

❏メロディの基本
一般的なメロディ作りの考え方を整理
・コード進行をつくり、コードトーンをなぞりながらメロディをつくる。
・歌ったり楽器を弾いたりして、メロディの良し悪しを感覚的に判断しながら即興的に作る。
・特定のスケール(モード)を選択して、機械的に作る。

これらは、広く書籍や教育現場で用いられている基本的な作り方。本テキストでは、この基本を元に、さらに一歩踏み込んだメロディ作りを提案してみる。

❏モーダル・メロディ・ライティング
上記の基本に加え、次の視点を加えたメロディ・ライティングを紹介していく。

・大部分はダイアトニックノートで構成
・5度以上の跳躍、2度以上の順次進行を骨子として、適度にアルペジエイトメロディ(跳躍進行を絡めた、分散和音的なメロディ)を取り入れる
・適度に他のモードのノートを介入させる

これらの方法論を、ジョン・ウィリアムズのメロディを分析しながら、次のコンセプトに落とし込む形で具体的に説明していく。

1)メロディ・ユニットーステップ、リープ&フォール、アルペジエイト
2)メロディの形態変化ーダイアトニックメロディ、サブスティテュート、モーダルインターチェンジ

❏Index
I. メロディ・ユニット
II.テーマとモチーフに見るメロディ・ユニット
III. ダイアトニックメロディとモード
IV. 総括

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