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【サッカーW杯】グループリーグの見所

今回の部員日記は経済学部4年の中牟田篤がお送りします。

昨日の慶應オープンはお疲れ様でした。新主務の鈴木君を中心にしっかり運営ができていて、3年生も立派に育っているのだと安心しました。

さて、11月のイベントと言えば皆さん何を思い浮かべますでしょうか。
ポケモン新作?秋六大学?

いえ、今回私が取り上げるのはカタールワールドカップです!

毎年M-1グランプリの時期になるとお笑い好きが増えますが、それはワールドカップも同じです。いつも眠い目を擦りながら海外サッカーを見ては一喜一憂し、わけのわからない謎ツイートを量産する僕らにとって、ワールドカップは深夜にみんなでサッカーを楽しめる神イベントです。
ということで今回は、日本がグループリーグで対決する3か国の展望、そしてナカムタ的注目選手をご紹介します。なお私は主にラ・リーガ、マドリーの試合を追うことが多く、ブンデスリーガやJリーグにそこまで精通しているわけではないので、その点はご了承ください。

No.1 ドイツ代表 KO.11/23 22:00

展望:正直厳しいが、意外と引き分けくらいならあり得る。


10月下旬にドイツ紙のBILDがすっぱ抜いたとされる44人の予備メンバーが以下です。確証はありませんが、恐らくこのメンバーから大幅に変わることはないでしょう。

GK
マヌエル・ノイアー(バイエルン)
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)
ケビン・トラップ(アイントラハト・フランクフルト)
オリバー・バウマン(ホッフェンハイム)
ベルント・レノ(フルアム)

DF
ティモ・ケーラー(ウェストハム)
ベンヤミン・ヘンリヒス(RBライプツィヒ)
ダビド・ラウム(RBライプツィヒ)
アントニオ・リュディガー(レアル・マドリー)
ニクラス・ジューレ(ドルトムント)
マティアス・ギンター(フライブルク)
ニコ・シュロッターベック(ドルトムント)
ロビン・ゴセンス(インテル)
マッツ・フンメルス(ドルトムント)
ロビン・コッホ(リーズ)
ルーカス・クロスターマン(RBライプツィヒ)
ロビン・クノヘ(ウニオン・ベルリン)
クリスティアン・ギュンター(フライブルク)
ヨナタン・ター(レバークーゼン)
ルカ・ネッツ(ボルシアMG)

MF
ヨシュア・キミッヒ(バイエルン)
レオン・ゴレツカ(バイエルン)
イルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)
ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
フロリアン・ヴィルツ(レバークーゼン)
セルジュ・ニャブリ(バイエルン)
レロイ・ザネ(バイエルン)
トーマス・ミュラー(バイエルン)
マルコ・ロイス(ドルトムント)
クリストフ・クラマー(ボルシアMG)
ヨナス・ホフマン(ボルシアMG)
マリオ・ゲッツェ(フランクフルト)
ユリアン・ブラント(ドルトムント)
マキシミリアン・アーノルド(ヴォルフスブルク)
ユリアン・ヴァイグル(ボルシアMG)
エムレ・ジャン(ドルトムント)
アントン・シュタッハ(マインツ)
ラニ・ケディラ(ウニオン・ベルリン)

FW
ティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)
カイ・ハベルツ(チェルシー)
カリム・アデイェミ(ドルトムント)
ルーカス・ヌメチャ(ヴォルフスブルク)
ニクラス・フュルクルク(ブレーメン)
ユスファ・ムココ(ドルトムント)

さらに先日、ティモ・ヴェルナーが左足首靭帯断裂でワールドカップ欠場が決定的となりました。このリストやヴェルナー離脱が示すように、ドイツはFW陣の層に若干の不安があり、最後のフィニッシュのところで決めきれない状況が起こり得ると感じています。元々ヴェルナーおっても決めんから問題ないやろ、と思う方も中にはいるかもしれませんが、マドリーを応援してる身としてはヴェルナーはかなり脅威でした。
具体的には、中盤はキミッヒ、ギュンドアン、ゴレツカ、ミュラー、ムシアラから3人、ウイングは左サネに右ニャブリ、CFにハヴァーツでしょうか。CFにハヴァーツを置くにしろ、ミュラーを置くにしろ、どちらも本職は1.5列目ですので、ゴール前が主戦場というタイプがいません。となると、ギュンドアンあたりが中盤から飛び出してくるのかもしれませんね。

ナカムタ的注目選手:アントニオ・リュディガー

写真:ロイター

正直よく見てるドイツ代表がリュディガーしかいませんでした。
恐らく左CBでの起用がメインであろうリュディガー。仮にギュンドアンらが積極的に飛び出していく場合、被カウンター時の対処はCBの個人的力量が問われてくるでしょう。そうなった際に、無類のスピードと対人性能を誇るリュディガーがどのような活躍をするのか、そしてどんな走り方や変顔をしてくれるのか、必見です。
そして先日のマドリーvsシャフタールのように、終盤にパワープレーでゴールをこじ開けようとするならば、リュディガーの身体能力がキーとなるかもしれません。現状の日本代表に空中戦でリュディガーに五分以上で戦えるのは冨安選手くらいと考えていいでしょう。
ただ相方(ジューレなのかシュロッターベックなのかわかりませんが)にもよりけりですが、ビルドアップに定評があるタイプでもないです。対角へのロングフィードは得意ですし、なぜか取られないゴリゴリのドリブルもありますが、チャレンジングな配球をしがちな分、リュディガーでボールを刈り取ってショートカウンター、という場面も作れなくもないと思います。
余談ですが、クロースの代表復帰が噂になっています。ハンジフリックがマドリーのバスに現れ、アンチェロッティとクロースと話をした、との情報が先日ありました。日本・コスタリカは引いてくるとの予想から、少し強度は落ちますが、キミッヒを右SB、クロースをアンカーで起用するオプションが欲しいのだと考えています。ただ個人的には、クロースの代表復帰の可能性は高くないかと。フランスやブラジルといった優勝候補にその陣形で臨む可能性が低く、限定的な起用にクロースが復帰したがるともあまり思えないです。もうすでに家族との予定を入れているとかもありそうですね。

ちなみにこんだけ書いてますが、ミュラーが暴れるだけの試合になる可能性、大いにあります。

おまけ:https://www.youtube.com/watch?v=8lC4vcUOWls&t=17s

リュディガーがパワープレーでこじ開けた試合のハイライトです。


No.2 コスタリカ代表 KO.11/27 19:00

展望:勝ち点落とす可能性大いにあり
ナカムタ的注目選手:ケイラー・ナバス

https://ticotimes.net/2022/10/11/keylor-navas-could-get-minutes-but-donnarumma-will-be-galtiers-first-choice-goalkeeper 

展望も注目選手も一緒くたにしてしまいました。しかし、それも無理がないことでしょう。コスタリカ代表はFIFAランクも低く、格下と思われがちですが、ひとえにケイラー・ナバスが守るゴールマウスを打ち破れるかに尽きると言っても過言ではないです。
レアル・マドリーのCL3連覇メンバーの1人であるナバスは、身長こそGKとしては平均的で、足元にも自信があるタイプでもないですが、驚異的なシュートストップ能力を誇ります。2014年にコスタリカ代表がワールドカップベスト8に進んだ際には、5試合でわずか2失点という記録を残しました。
サッカーはキーパーが止めさえすれば負けないスポーツで、理想論のように聞こえますが、どんなに高いレベルのサッカーでもそうした状況は起こり得ます。ナバスのビッグセーブは必見です。
おまけ:https://www.youtube.com/watch?v=0Cg1We6EsEQ

ナバスのプレー集です。よく見るとシュートしてるプレイヤーも錚々たる顔ぶれですね。


No.3 スペイン代表 KO.12/2 4:00

展望:ボールは持たれるがそんなに点は取られないと予想、引き分けなら大いにある

ラロハ(スペイン代表)もドイツと同様、そしてそれ以上に得点力不足に悩まされ続けています。ネーションズリーグの招集メンバーは下記でした。

ウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)
ロベルト・サンチェス(ブライトン/イングランド)
ダビド・ラジャ(ブレントフォード/イングランド)
パウ・トーレス(ビジャレアル)
ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
ホセ・ガヤ(バレンシア)
ウーゴ・ギジャモン(バレンシア)
ディエゴ・ジョレンテ(リーズ/イングランド)
エリック・ガルシア(バルセロナ)
セサル・アスピリクエタ(チェルシー/イングランド)
ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)
セルヒオ・ブスケツ(バルセロナ)
ロドリ(マンチェスター・C/イングランド)
ペドリ(バルセロナ)
コケ(アトレティコ・マドリード)
ガビ(バルセロナ)
カルロス・ソレール(PSG/フランス)
マルコス・ジョレンテ(アトレティコ・マドリード)
パブロ・サラビア(PSG/フランス)
ニコ・ウィリアムズ(アスレティック・ビルバオ)
マルコ・アセンシオ(レアル・マドリード)
アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)
ボルハ・イグレシアス(ベティス)
ジェレミ・ピノ(ビジャレアル)
フェラン・トーレス(バルセロナ)

あのチアゴ・アルカンタラですら招集されない辺りに、スペイン中盤の層の厚さを感じますね。(怪我していたのかもしれませんが…)メンバー発表は11日なのですが、予備リストは秘密裏に公開されているらしく、大御所のセルヒオ・ラモスの名前もあったとかデ・ヘアがいなかったとか騒がれていますね。
さて、GKがウナイ・シモン、DFラインはパウトーレス確定、右にアスピリクエタorカルバハル、左にアルバorガヤ、中盤3枚にブスケツ、ペドリ、ガビということはほぼ確定でしょう。未知数なのはパウトーレスの相方、前線3枚の組み合わせとなっています。もしかすると、中盤に強度高めなロドリ、マルコス・ジョレンテ、カルロス・ソレールといった走れる並びも見られるかもしれません。このへんは鉄板の3枚の疲労度次第でしょうか。
見所としては、ボールの保持は滞りなくされる一方で、フィニッシャーがいないということです。前線3枚の中で真ん中モラタの可能性は最も高いでしょうが、モラタもクラブではベンチを温める機会が多く、期待していない人が多くても無理はありません。(マドリーのカンテラ出身ですが…)ジェラール・モレノさんとミケル・オヤルサバルさんはどこにいますか? 
個人的には左ファティ、真ん中モラタ、右アセンシオのリーガ三強の前線が見たいところです。
スコアが膠着し、中盤が間延びするようなことがあればブスケツが生きない場面も増えるため、ドイツよりも日本が勝利する可能性が高いと言えるでしょう。被カウンターで強みが出る選手も多くないので、ロングカウンターを決めたいところです。その代わりDFライン含め全員足元の技術が高いので、高い位置で引っかけてショートカウンター、というのは難しいのではないでしょうか。

ナカムタ的注目選手:パウ・トーレス

https://www.goal.com/jp/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/villarreal-pau-torres-202106230030/9fkc69lh6c6z13lzr2b1cnl8h 

注目選手は昨年のビジャレアルCLベスト4の立役者、左CBでの起用が予想されるパウ・トーレス
身長190センチ越えで俊足、そして何より長短のパスと最終ラインからボールを運ぶドリブルは一級品です。寄せてきたらパス、寄せてこられなかったら運ぶ、という使い分けが何ともエレガントな選手です。そして何よりイケメンです!ちなみにパートナーは年上の女性らしく、彼らしくて良いですよね。ピケさん…
相方には前に出て潰すディフェンスや緊急時の体を張ったブロックなど、そうした帳尻合わせの守備ができるアグレッシブなCB(要するにセルヒオ・ラモス)が良いと思うんですが、皆さんどうお考えでしょうか。
もちろん1マドリディスタとして、アセンシオの一発やカルバハルのクレバーな攻守も楽しみにしています!

おまけ:https://www.youtube.com/watch?v=_8KCLiDBZ14

パウ・トーレスの渋いプレー集です。ゴールやアシスト、セーブといったビッグプレーが強みでない選手のプレー集を探すときは、英語で入力して海外の動画探してみるのおすすめです。

ちなみにこんだけ書いてますが、75分くらいにモラタが押し込んで1-0みたいな可能性、大いにあります。

皆さんも一緒にワールドカップ見ましょう!

頑張ろう!!!スペイン代表!!!



ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今後とも慶應義塾体育会ソフトテニス部をよろしくお願いいたします。