見出し画像

「多摩がもっと好きになる! 小崎奈央子」

2018年、会社をたたむ半年前、会社創業22周年直前、俺はFM西東京ラジオに出演した。テーマは「コミュニティをどうやって創っていったか」
突然、パーソナリティをしていた女性が生放送中に泣き出した。創業35年の会社を突然引き継ぐことになって社長3年目。
「社長として、こうあらねば・・・こうしなければ・・・」
そんな重圧に苦しんでいた時、
「まず社長が楽しまなきゃ!」って俺の放った一言での涙。

その女性が、多摩の街と人を繋ぐ、けやき出版社長、なおちゃん

画像1

会ったのは、その時の1回だけ。
今から考えれば、一番落ちていた頃、仕事が楽しめなくなっていた
自分自身に言っていたように思う。
楽しかったのは、
「隊員と共に感動、喜びを分かち合って学び成長していた」から。
楽しくなくなったのは、
「会社を維持するため、会費の集金をしなければならない」に
変化していたから。

すると業績は、ますます悪化。半年後、会社倒産、自己破産した。

「社長なんだから、こうしなければならない・・・」
そんなことに縛られるほど、負の連鎖。
自分に言い聞かすように
「会社のためにじゃなくて、まずは自分のために、
自分が楽しまなきゃ!」って言ったのだ。

なおちゃんが泣いたとき、共鳴出来て、俺も元気をもらえた。

画像2

今回のvoicyは、そんな収録・放送ができた。

ここ最近の対談で、これからは「地域密着」というキーワードが浮かんできた。
「人とのつながりの中で仕事をもらってて、
多摩エリアのためになる会社を目指している」という。

画像3

「会社のために」は、日本のためにという広がりを感じないが、「地域のために」は、日本のために繋がっていくと思う。
出版社という枠を超えて、編集・経営・営業を通じてもっと地元の人を愛し、愛される関係になっていくと思う。

「私は多摩の広報部長」を自任する彼女。
温度高く、本気で遊んでいるように、仕事を楽しんでいるようだ。
また、2年後に対談したい。

画像4

   ああするべきだ、こうしちゃいけない、
   ああしちゃいけないというものの中からは、
   人は育たない気がする。
   『樹木希林120の遺言』
   死ぬときぐらい好きにさせてよ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?