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ジムに行ったことがない私がフルマラソンに挑戦


わたし自慢じゃないですが、
人生において一度もスポーツジムに通った事がありません。

それくらい運動とは無縁でした・・・

これでは本当にマズいと思っていました。

そんな時に夫が週末に走りに行くようになり、
私も誘われ、重い重い腰を上げて、付き合うようになりました。


でも最初は1キロも走れなかったです。
あまりにも走れない自分に愕然としました。


少しずつ距離を伸ばしていき、
やっと5キロくらいは走れるようになりました。


皇居の近くに引っ越しをしたことを機に、
週末に皇居ランするようになりました。

特に目的もなく、とりあえず、
週に1回5キロ走っていれば運動している事になるかな、
くらいの感じでした。
何か走る目的持たないとなあ~なんて漠然と思っていた矢先。


たまたま一緒にランチしていた仲間の中に
毎年北海道マラソンに参加している女性がいました。

そして、たまたま、
そのランチしていた日が
北海道マラソンのエントリー初日で、
たまたまその場にいた他の仲間が北海道出身ということもあり、

勢いで3人で参加しよう!
なんて話になってしまいました。

当時私は、40歳目前でした。
40歳という節目の年に何か新しくスタートしたい。

女の人生は40代が一番楽しいなんて聞くし、
40代を満喫するためにも体力つけなきゃ。



身体が健康が資本。

体力がなきゃ人生も楽しめない。
そんな想いが頭の中をグルグルし始めて・・・
でもその場では決断出来ませんでした。

そして帰宅して時計とにらめっこ。
18時からエントリーがスタートする。
私も知らなかったのですが、
人気の大会はエントリー後すぐに埋まってしまうそう。


まるで人気グループのコンサートチケットを取るように、
エントリー開始直後に申し込みをしないといけないらしい。

先ほどまで逢っていた仲間と18時を目前にSNSでやりとりしながら、

このタイミングでエントリーしないでいつするの!?
という想いがメラメラと湧き上がってきました。


一人じゃなくて一緒に走る仲間がいたら頑張れる気がする。

今までの人生で一度もフルマラソンを走りたいなんて思った事なかった。
むしろ、お金払って走る人の気持ちなんて1ミリもわからない。
お金もらえたって走りたくない!
マラソンの何が楽しいの?何が良いの?

そんな風に思っていました・・・

そんな私が、なぜかわからないけれど、
走りたい気持ちが高まってきて、

『エイヤー』ってエントリーしちゃいました・・・


ちょっと放心状態・・・


わたし日本で唯一8月に開催されるフルマラソン、
北海道マラソンに出場することになりました!!

エントリーしたのが4月7日。
北海道マラソンが8月29日。
準備期間5ヶ月弱。

結論からお伝えすると、
人生初の北海道マラソンは、あと一歩で完走できませんでした。

結果は完走直前の40キロの関門タイム、
4時間50分にあと一歩で間に合いませんでした・・・。

そう、マラソンには関門タイムがあります!

日本で8月に開催される唯一のフルマラソンの大会が北海道マラソン。

その暑さと制限時間5時間という過酷な大会で有名なのですが、
わたしはマラソンのど素人なので全くそんなことは知りませんでした。

5時間というタイムがどれくらいなのか、
8月に走る事がどういうことなのか、
それは練習を重ねていくと、ジワジワとわかってきました。


この大会を初めてのフルマラソンに選ぶ事が
間違っていたのかも知れない・・・
と気づいた時はもう遅かったのです。

参加すると決めたからには、
どうやったら完走できるのかを考えるしかない!!

4月と5月は夫と週末に1周あるいは時々2周皇居ランをしました。
皇居は1周5キロなので、距離を把握しやすいのです。

6月には月間200キロ走ろうと決めて練習し、
いきなり高い目標設定をして、
走り過ぎて足首を痛めてしまい、
7月はほとんど練習できませんでした。



ラスト1カ月、このままでは絶対完走できないと思い、
プロのランニングコーチにお世話になり、
練習メニューを組んでもらいました。


真夏のお天気となった本番、暑さと日差し、関門タイムとの戦い。
25キロくらいでリタイヤが頭をよぎりましたが、
応援してくれる方々を思い浮かべ、気力で乗り越えました。

スタートが一番後ろだったので、10分くらいのタイムロスがあります。
スタート30キロくらいから関門タイムギリギリです。
そして40キロの関門タイムに間に合わず目の前で打ち切られてしまいました・・・

スタート時の10分のロスがなかったら関門タイムに間に合ったのに・・・
と悔しいですが、ペースコントロール出来なかったのは私です。

そして、40キロ関門でダメだったとわかった瞬間、
急に吐き気に襲われ、救護テントへ運ばれました。

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