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逆転の飲食店経営

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コロナ時代に最も影響を受けたといわれる飲食店。売上昨年対比50%以下の店舗が続出する中で、経営者は何をどうすれば立て直せるのか。私は飲食店経営のスペシャリストとして、そこには飲食…
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コロナ時代の飲食店経営「逆転の思考」。

「新型コロナによって飲食店の経営が急に困窮した」。 それはある部分その通りなのだが、果たしてそれだけなのか。 確かに新型コロナは人の買い物の仕方を変えたし、そういう意味では人の生活そのものを変えたと言っていい。飲食店経営においても、人の動きが変わったり人が人混みを避けるようになったことで流動客やたまたま客の減少はあっただろう。 しかし「飲食店のこの現状」を本質的に考えてみよう。どの産業にも「時代が変化するタイミング」があるのだ。そして飲食店はもう20年以上も市場規模を減少

ボツから学ぶ 思考法。

こんにちは!中村です。 今日は「ボツから学ぶ」というテーマで書いていこうと思います。 皆さま、よろしくお願いします。 長年こういう仕事をしていると、 まあ山のような「ボツ企画」というものが出来上がるわけです。 もともと私は 店舗ビジネスの業態開発とか繁盛化を仕事にしていて、その道では一時期 業界誌の執筆連載もしていたくらい、そっちの専門家要素が強い仕事をしていたのです。 特に飲食店経営についてはたくさん携わってきました。 今はコロナ禍で、飲食店経営は大きな変革が必要になっ

通販の「購入する」ボタンは購入されない。

こんな時代だから「通販」は挑戦すべき。。だけど通販(EC)の市場はこのコロナ禍に拡大しています。通販だけでなく、非接触である「オンラインビジネス」に需要が集まる傾向があるのもわかります。 コロナ禍が続いて新たなセールスチャネルが必要な業種の方はたくさんいます。うちにも相談が多くきていますので、全国的に言えば相当数でしょう。 もしかしたらすでに長引くコロナ禍に「通販を始めた」人も多いのでしょう。 なんと9割の人が間違った通販で失敗。(当社データ)オフラインのリアルビジネス(対

繁盛飲食店が通販で売れない理由。

もうこんなに長くコロナ禍が続いて飲食店の経営者は本当に大変でしょう。 私の顧客も既存店売上は相当落としていて、コロナ前の前々年比70%ならいい方。居酒屋業態や宴会需要業態、料亭業態においてはやっていなかったランチを始めても前々年比60%が最高といった状態。もう普通にやっていたら存続不可も時間の問題です。 こんな時にどうすればいいかという方法はいくつかあるのですが、今日はその中で「通販」という切り口について書いていこうと思います。 もちろんこんな時期でもやれることは通販の他に

わたしの新発売理論。

皆さん、こんにちは。中村です。 今日はプロモーションについて書いていこうと思っています。 特に新商品・新サービス・新店舗を考えている方にとっては多少なりとも意味があると思いますよ。私はいつもその考えをカッコつけて「新発売理論」と言っています。 特にご自身でビジネスをしている人は、新商品でなくても 何がしかの「売るもの」を持っていると思います。それが商品なのか、サービスなのか。それともノウハウなのかメソッドなのか。はたまた店舗なのか情報なのか。 それが何にせよ、お客様にお金を

ラーメン業態 繁盛の2:6:2法則。

皆さん、こんにちは。 唐突ですが、皆さんはラーメンは好きですか? 今コロナで飲食店の経営はかなり打撃を受けていますが、ラーメンだけは時々食べたいという方も多いのではないでしょうか。 それだけラーメンという食べ物は趣向性の高い食べ物で、常食性が高いということなのでしょう。 出しやすく失敗しやすいラーメン業態。実際に日本の飲食店で最も多い店舗はラーメン店。ラーメン業態は日本の飲食店の中で一番店舗数の多い業態です。 そして飲食店での独立開業者が選ぶ業態部門でも1位がラーメン店。

コロナ時代の今こそ、飲食店が「 通販 」をはじめるべき理由。

飲食店経営の今新型コロナウィルスの蔓延によって人々の生活が大きく変わりました。 その中でも飲食店を経営する皆さんは、最もその影響を受けた業種といえます。私には飲食企業のクライアント様が多くいますので決して他人事ではありません。 飲食店はお客様が来店してくれて初めて「ビジネス上の取引」が成り立つビジネススタイルだから、密を避ける習慣や それを促す政府の指示や風潮までもが直接業績(来客数の低下)に影響を及ぼします。 人は食事をしないと生きていけません。食事をするシーンはさま

コロナ時代の飲食店経営を考える。

1.飲食店経営 の今。コロナが蔓延する「今」への嘆き。①突然未来が閉ざされた。コロナによって。 飲食店経営 に関わる皆さん、こんにちは。中村です。 2020年はとりわけ飲食店にとって大変な1年でした。繁忙期という繁忙期はすべてつぶされてしまって、倒産件数は約800件? そのほとんどが負債額 5,000万円以下ということで、中小または個人店が堪えられなくなった結果じゃないかなと思えます。 年末年始も営業自粛があって、特に今年苦しかった宴会業態の最大の繁忙期に第三波というこ