見出し画像

描く様になったきっかけ③〈女の子らしくない期〜そして出会い〜〉

お久しぶりの投稿になりました。
日々慌ただしいですよね…描く様になったきっかけシリーズも久々です。
過去シリーズ↓↓

前置きはさておいて、続きをいきましょう。
少し長いので、見出しをつけておきます。

前回は、思春期に新聞や雑誌などにイラストを投稿し始めるといったお話でしたが、

それより以前、年齢で言うと小学生低学年〜高学年。
その時期の出来事で、このシリーズにおいて重要な思い出を掘り起こしたので、
今回書き記していこうと思います。
仲良しの友達や唯一の兄から受ける影響編といったところです。

その後、イラスト投稿する事やもっと人目につきたいと考える様になる、
といった流れになっていく、と言う感じです。


思えば尊し凝り固まった時代

時代はまだ平成の初期。女の子は女の子らしく、お人形遊び、
あやとびや少女漫画、スカートを履いて、ランドセルは赤。
かたや男の子はその真逆。
強制されたわけではないが、
なぜかそうしろと、まだまだ耳元で囁かれている。
そんな時代。

この、女の子は女の子らしく、と言う型にハマらなかった私。
なぜかはわかりません。私自身の性格、モノの捉え方は
その時既に形作られていました。

極端に男まさりで、スカートは履かず、サッカーや野球が大好物!
というわけではありません。
ただ、女の子らしい遊び、というものが、全然ピンとこなかったんです。

先述しましたが、特にあやとび。
みんなスカートをふわふわ振り乱し、高速の足捌きで魅せる!と言うのが魅力…
だったのでしょうか。(ごめんなさい今考えても分からず。笑)
単純に興味が無く、上手く出来なかったのでフェードアウトしたのでしょうね。笑

更には私には既にあまのじゃく気質も備わっていましたから、
空を舞うスカート、ひらひらしたリボンがついたロングヘアに対し、
「私はやらない」と言う気持ちが芽生えていったのです。
何がどう影響するか、本当に恐ろしいですね。笑

そしてこの頃すでに絵に興味を持っており、
同年齢の子達とどんな漫画を読んだか、どんな漫画が流行っているか。
SNS時代の今ほどではないと思いますが、
その漫画に影響されてファッションも真似てみる女の子等も現れ始める。
漫画というジャンルにおいては皆と並び、興味を共にするものだったのですが
その中で私は、やはり型にハマらない。でした。

これにおいては、完全に兄の影響でした。
兄も「男の子らしく」、今も当時も、王道の「週刊少年ジャンプ」を
毎週火曜日だったか…
学校帰りに欠かさず駄菓子屋さんか本屋さんに行って、
買って帰って来ていました。

男まさりな私は家に帰ると、
書いたてほやほや手付かずのジャンプを、兄から奪って先に読む。
普段から兄のものは私のもの。可愛い範囲だったと思いますが、
兄にしたら、非道な妹だったはずです。笑

そう、このシリーズでは【きっかけ】は何だったか、と
過去に触れながら思い起こしていますが、
まさに、少女漫画に触れるきっかけがなかったと断言できます。

伝説の剣を手に、空を飛び、手から波動砲を出し、仲間を増やし、、
ファンタジーの絵空を駆け回る、少年誌の世界。

きっかけが無かったにしろ、他人がどんなに力説しても、
私の頭の中には、少女漫画が入り込む隙はすでになかったのでしょう。

兄と、ドラゴンボールのキャラクターを描き合いっこしたり。
思い出せませんが、していた事でしょうね。


類は友を呼んだ

そんな、「少年脳」の私に、同じような趣味の友達ができます。
確か、小学校四年生くらいの時に引っ越してきた女の子「Sちゃん」です。

Sちゃんには弟がおり、家に遊びにいくとスーパーファミコンがあり、
弟と一緒にできる様にと、
弟の趣味に合わせたジャンルのカセットが並んでいました。
と言えど当時はみーーーんな、スーパーマリオをやっていましたけどね。笑

そしてもちろんと言えると思いますが、
Sちゃんも同様に、少年漫画にどっぷりと体が浸かっていました。
そう、私とSちゃんとでは兄がいるか弟がいるかの違いがあれど、
異性の兄弟から「男の子っぽさ」の影響を受けていた様に見えました。

が、、違ったのです。

ショートカットでいつもパンツスタイル。
ひらひらフリフリ、一切なしだけど清潔感があっておしゃれ。
小学4年生といえど背が高くてすらっとしていて、カッコよかったんですよね。
違った、と言う理由は、当時の「らしさ」に従う風潮を
彼女からは感じなかった。
彼女から受ける印象は、それらを排除したかの様で、
だけど何も否定はしていない。「男らしく」にも寄せているわけではない。
おっとりと優しい性格の彼女でしたが、
自分らしさに、ただ正々堂々としていた。
今、彼女に会えたなら、この事を伝えたいなあと、今書きながら思いました。


周りは気にぜず好きを形にしていく

話は「描くこと」に戻りますが、
私とSちゃん、少年漫画に影響を受けている、時代にそぐわない2人。
どんな漫画やアニメが好きで、どのキャラクターが好き。
そんな話を山ほどしたことでしょう。

そして私とSちゃんは、なんと
「創作交換漫画」を始めるのです!
交換日記の、漫画バージョン。
完全オリジナルです。
キャラクターも0から自分で考えたものです。
他からの真似っこは断じてありません。
私とSちゃんの仲ですから、暗黙の了解があったのです。
漫画、創作物にリスペクトが高かった。
そんな潜在的な意識が私たちの中には備わっていた様に思います。

自然な流れでスタートした交換漫画。
自分の作品を描いては、相手に渡す。
何日かかってもいいから、内容を重視して、
しっかりバトンを渡す。
私の創作漫画の内容、キャラクターの雰囲気は、
すっかり忘れてしまいました。
ただ、Sちゃんの漫画の内容と、キャラクターはものすごく覚えています。
空を駆け、悪と戦う、全世界に愛されるスーパーヒーローが活躍します。
Sちゃんの創作漫画にリスペクトを込め、詳しい内容は言いませんが、
自分へ返ってくる交換漫画を開き、彼女独自の世界を堪能する。

表現するなら、それを眼にして読んでいる私の頭の中で、
それはもう躍動感に溢れ、頭の中でアニメとして再生され、
キャラクターが爆風の中飛び回っている様な疾走感。
毎回最新話を手に取る時間が、
本当に本当に楽しかった。面白かった。

2人共々強く影響を受けている少年漫画、
特に、愛読書、週刊少年ジャンプ。
毎週毎週、各漫画には「続き」がある。
深手を追ったヒーロー、敵を睨みながら。
「この戦い、勝機はあるか ——— !!??」
「次号へ続く!!!」
太文字がミソです。

そして、私たちの交換漫画の各々の漫画の、
描き終わりにも一言。
「To be conntinued…….!!!」
まだ英語も分からない小4女子。
スペルも一文字ずつ、愛読書から書き写したのでしょうね笑。

そんな幸せな時間【交換漫画】が、どの様に終わったのか、
その後どこへ行ってしまったのかは永遠の謎です。
そして、Sちゃんも「転勤族」だったため
また見知らぬ土地へ引っ越してしまったのでした。

彼女の、凛としながらもどこか淋しげな雰囲気はそのためだったのか。
でも、彼女の中にある、
「私は私でいく」と言わんばかりの芯の通った雰囲気が
大好きでした。もちろん私にもあった。
なにせ、みんな大好きな少女漫画にはなびきませんでしたから。笑
そんな私たちでなければ、
交換漫画なんて少し勇気がいる様なこと、出来なかったでしょう。

やりたい事をすぐ行動に移す。
他の目は気にせず、お互いを尊敬し合い、まっすぐ進む。
あの頃の私たちの胸の中には、
憧れの少年漫画の中のヒーローと同く、
心がキラキラと輝きを放っていたはずですね。


続きは、
Sちゃんとの交流で漫画という世界に興味を抱いた私が
どの様な行動を取るか。
また次回。
To be conntinued…….!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?