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【活動報告】中村葡萄酒会 イタリア全州の旅 第二回「トレンティーノ・アルト・アディジェ州」

第一回の時は「note」を始めていなかったので、第二回からの活動報告となります。まず、「中村葡萄酒会=ワイン会」です。詳しくは過去の記事をご覧ください。

私(中村直哉)が担当する、「イタリア全州制覇」の第二回を開催しました。初回はトスカーナ州。私としては、サバティーニ・ディ・フィレンツェでの経験があったので「スタートはトスカーナ」と思っていました。第二回に「トレンティーノ・アルト・アディジェ」を選んだ理由は、"冬に紹介したい地域"という点です。今回のラインナップはこちら。

Pinot Bianco "Cora" 2020 / Colterenzio

コルテレンツィオは、1960年に設立された「生産者組合」です。日本で言うと「農協のワイン版」というとわかりやすいでしょうか?コルテレンツィオは、この地域の小さな村の名前です。
私がイタリアワインの勉強を始めた頃はもう少しアルコール低めで、Pinot Biancoの果実感がピュアに感じられた印象があります。自然に逆らえないのはワインも一緒です。
"Cora"は、この品種が育てられる畑、CORnaianoとAppianoからの造語です。

Chardonnay "Altkirch" 2019 / Colterenzio

"Altkirch"は、ドイツ語で「古い教会」という意味で、シャルドネが育てられる畑にあったことに由来しています。この地域の白ワインは国際品種やドイツ品種が育てられていて、土着品種は赤によっています。そうなると「テロワールの物差しとなる品種」シャルドネの登場です。一部、樽使用なのでちょっとイメージが変わっちゃったかなぁ・・・この地域の白は、フレッシュ&フルーティーでいてほしいんだよなぁ。温暖化、恐るべし。

Pinot Nero 2020 / Colterenzio

今回は、白2種、赤4種。赤のスタートを国際品種にして、土着品種に進むというラインナップにしました。やはりエントランスは慣れ親しんでいるピノから・・・とはなりません。「ノワール」と「ネロ」は同じ「黒」でも別物だと思っています。ミネラルが乗るんです。特に山間の氷河湖がある地域は。それはそれで感じていただきたかったワインです。

Solander Marzemino Trentino 2016 / San Rocco

ここで生産者が変わります。イタリア全土からチリにまで進出している生産者です。資本が大きい分、ワイン価格は優しくなります。ソムリエの皆様、土着品種をこの価格で勉強できる、このようなワインは推しです。マルツェミーノは何年振りでしょうか・・・この、「森の果実」に「スパイス」が加わった感じがマルツェミーノ!

Solander Teroldego Rotaliano 2015 / San Rocco

テロルデゴ・・・イタリアワインを勉強し始めた頃(約15年前)、やったら、流行ってたような気がします・・・フォラドリの独断でしたがw
それから、あまり見なくなったなぁ。悲しいなぁ。こちらは「森の果実」に「ハーブ」が加わるようなイメージなんです。青さを少し感じるような。
ちなみに「森の果実=Frutti di Bosco」はベリー系の果実を指します。

Bottega Vinai Lagrein 2018 / Cavit

外せない品種です。「ラグレイン」
青さが気になる品種(私はブルーベリーのような青さが苦手)ですが、このような品種を木樽熟成してみると青さが抜けて、コクと厚みが出ます。そんな影響を大きく受ける品種の一つ。手間がかかる分、高くはなるんですがこちらは財布に優しい価格帯です。こんなワインと鹿肉とか、すごく合うんですよねぇ・・・

次回告知「3/13(日) ピエモンテ州」

次回は、ピエモンテにしてしまいました・・・早くも主要地域を連発してます。しかし、春にお勧めしたいワインがあるんです!詳細は近日中にご案内しますので、ぜひご参加ください!

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