長崎県の学校支援❗️スクールカウンセラーやソーシャルワーカーとの連携
いじめ・不登校問題を考える
皆さんはスクールカウンセラーやソーシャルワーカーと言われる方達がどのように学校、生徒たちと関わっているかをご存知でしょうか。
令和2年2月議会で、「長崎県におけるスクールカウンセラーやソーシャルワーカーを通した学校支援のあり方」について質問しました。(3月9日「文教厚生委員会」)
旭川で女子中学生がいじめによって命を絶った事件は記憶に新しいところです。
長崎県でも県立高校における女子学生のいじめ問題がニュースになったばかりです。(R3年11月10日現在)
こうした事態に対して、県では「いじめ不登校対策事業費」という形で各学校に対して支援をしています。
具体的には「スクールカウンセラーの活用事業」です。
スクールカウンセラー活用事業
県ではスクールカウンセラーの配置については目標に対して整っているとの見方をしつつも、増やしていかなければいけないとの考えをとっています。
私もそれに賛成です。
長崎県では次のようなデータがあります。
平成29年から平成30年の不登校生徒数
こちらのデータでは公立小・中学校全体で不登校児童数は136名増加、高校では11名減少しています。
このトレンドを見ていくと、児童生徒数はが減少しているにも関わらず不登校児童数は増えています。
長崎県のカウンセラー配置の目標と姿勢
学校における生徒指導の課題は多岐に渡り、不登校に限らずさまざまな場面で生じています。
学校だけで抱えることができず、対応に苦慮するような事案も多く発生しているという実情があります。
教職員だけでは対応できない。保護者対応も含めた支援が必要になるケースも多いです。
そこで、スクールカウンセラーやソーシャルワーカーの方々と協力しながら、総合的に子供たちの支援をしていくことを目的として、教育相談体制に厚みを持たせるため、専門家の力を借りて学校への支援をしているところです。
当初、長崎県は「令和5年度までに目標300校にスクールカウンセラーを配置する」という目標を立てました。
これは現在、一定到達しているところです。
しかし、昨年からのコロナ禍において、子どもたちを取り巻く環境や状況は一変いたしました。
子どもたちの心の支援は喫緊の課題です。
全国では不登校の児童数が現在約19万人いるとのこと。
R2年度の補正予算でも、希望する学校全てのところにスクールカウンセラーを配置したという実績があります。
こうしたことから学校側の期待にこれからもますます県として応えていきたいとの姿勢が見受けられます。
1校でも2校でも、予算との兼ね合いの中で適正な配置を進めていきたいと、県からの発言もありました。
これからの連携の形
子どもたちの心に対する支援は喫緊の課題です。
スクールカウンセラーを配置したから解決するわけではありません。
こうして学校に赴いたカウンセラーとさらに連携し、何が必要なのかどうしていけばいいのかということを話し合いながら、一人一人の児童生徒に対するサポートを担っていかなければなりません。
実際のスクールカウンセラーやソーシャルワーカーの皆さん、どのようなことが必要になってくるのか、率直な意見を聞かせてください。
現場を知る皆さんからのご意見を反映して、より良いサポート体制を作っていきたいと思っています。
数字上、スクールカウンセラーの方達の配置が整ったことで安心するのではなく、そこからをスタートとし、今後どのような形で連携していくのかを具体的に模索することについても働きかけをしてまいりたいと思います。
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