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Lyrics #9 川風と旅人

東京でのある打ち合わせの席で、僕の担当者の方と初来日の外国人の方と一緒の機会がありました。
英語に疎い僕の前で、担当者の方が、何やらその外国人の方から「昨夜の通勤電車の中の日本人の様子」を聞かれているようでした (おそらくですが)。

担当者の方いわく「昨夜の電車の中で、どうして周りのみんなが無口だったのか、ビジネスマンだろ、そんなに仕事がきついのか? 皆まっすぐ家に帰るのか? 」と聞いているという (担当者のヒアリングが正確であれば、ですが)。
僕にとっさに名答は思い浮かびませんでしたが、打ち合わせの後も、その異国の人の疑問が頭に残り…、むかし僕が江戸川の近くに住んでいた時の
ことを思い出して、「その疲れ切ったように見える人」を、川岸の土手に、あのモイスチャーでクールな川風が吹くところに連れていったら・・・、
という想像、妄想をしてできた作品です。

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