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自分探しのヨーロッパ放浪記: 30日間の格安一人旅


一息ついて、遠くを見つめよう。

人生の目的、この広大な世界での自分の役割について、深く考えるひとときを持つことの重要性を感じた。

私の人生の次なるフェーズへと繋がる、約30万円という予算で計画された「30日間の節約ヨーロッパ探索旅行」。手頃な値段の復路航空券とフランスの鉄道パスを手に、未知の地へと旅立った。その旅路は、ミシェランの地図とトーマスクックの時刻表を頼りに、目的地を決定していくものだった。

計画なしの自由な旅は、日々の不安との闘いであり、次に何が起こるかわからない緊張感に満ちていた。しかし、その一方で、道中で出会った息をのむような景色や、地元の人々の暖かい心遣いに触れ、心からの元気をもらった。旅の毎日が、日記に綴るほどの感動的な瞬間となり、私の心を惹きつけた景色はスケッチブックに記録された。南フランスの静かな田舎町では、数百年にわたる時の流れを身近に感じ、大きな河や湖のほとりで穏やかな時間を過ごした。スペインの小さな村では、地中海の冷たさに身を委ね、2500メートル級のアルプス山脈に挑み、自然の厳しさと美しさの両面と向き合った。そして、途中で出会った新しい友人たちは、この旅をより豊かなものにしてくれた。

この旅を通じて、自分らしさを大切にし、日々を豊かに生きるためのさまざまな工夫を知ることができた。私の経験を綴ったこの記録は、いつでも私に力と勇気を与えてくれる。それは、「心配するな。強い意志があれば、どんな夢も叶う」というメッセージを常に私に伝えてくれる。そして、それは新しい人生の章への挑戦を促す、変わらぬファイティングスピリットとなっている。

2004年6月の旅は、私にとってただの旅行ではなく、自己発見と成長の旅だった。未知への恐れを乗り越え、新たな地平を目指す勇気を得た。この記録は、未来への道標となり、私の心の中でいつまでも輝き続けるだろう。中村陽子のこのエッセイは、時間が経過しても色褪せることのない、価値ある人生の一片を刻んでいる。

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