6月26日「崖の小道」
朝の涼しい風がテラスを優しく包み込み、私はそこで朝食を楽しんだ。メニューはシンプルだが、心温まるものだった。卵スープ、ふわふわのクロワッサン、そして香り高いコーヒー。単純ながらも、この朝の儀式が一日の始まりに豊かさを与えてくれる。さらに、この日のために用意した手作りのサンドイッチは、どこでどんな景色を眺めながら食べようかと考えるだけで、心が躍る。
今日の目的地はビーチだ。新しく購入した水着に身を包み、サンドイッチと水筒を詰めたリュックを背負い、さらには太陽から守るための帽子とサンダルを装着して出発した。準備は万端。まるで、子どもの頃、夏休みにプールに行く日のようにワクワクしている。通り過ぎるバルバラの店で彼女と挨拶を交わし、その瞬間から旅の新たな交流が始まった。彼女の明るい「オラ!」が、この地での小さな出会いの楽しさを再び思い出させてくれた。
ビーチに到着すると、まずは炎天下の熱さから逃れるために岩陰に避難。地中海の冷たさは、一歩踏み出す勇気を必要とするが、その冷たさを乗り越えた時の達成感は格別だ。海と戯れ、自然との一体感を味わう時間は、何物にも代えがたい。
昼下がりには、ホテルでのシエスタ。そして夕食を終えると、夜空には半月が輝き、星々がきらめく。虫の声が夜の静けさを一層深める。こうして過ごす夜は、日々の喧騒から離れ、自然の美しさに心を寄せる貴重な時間となる。
Llancaの観光情報を添えて、この小さな海辺の町が提供する豊かな自然、美しいビーチ、そして静寂な時間は、訪れるすべての人にとって忘れがたい体験となるだろう。地中海の青い海、温かな太陽、そして心地よい風が、日々の生活に新たな息吹をもたらしてくれる。この地での経験は、一生の宝物となり、心の中に深く刻まれることだろう。