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【落ち葉掃き】

 たかちてんていが毎朝正門前を箒で掃いていることは以前書いたと思います。落ち葉を掃きながら登園してきたお友達に挨拶し、落ち葉の無いところにも箒を当て「箒の目」をつけた正門前はとても気持ちがいいものです。

 さて、一通りお友達も登園し終わり朝の自由時間。お友達は体操着に着替えて元気にお庭に出てきます。いつものように、年長児はリレーをしたり、年中児は滑り台で遊んでいたり、年少児が砂場で砂まみれになっていたりと、ホントみんな楽しそうに遊んでいます。そんなお友達をこれまたいつものように鉄棒に腰掛けて見ているたかちてんてい。「あーこれでからっと晴れていたら言うこと無いんだけどなぁ」ってぬぼ〜っとしていました。

 すると年中児の男の子が駆けてやってきてたかちてんていの足下に落ちている落ち葉を小さな両手にいっぱい持ち、向こうの方に駆けていきます。それらをどこかへ集めまた足下の落ち葉を取りに駆けて行きます。そんな年中さんに「落ち葉で何してるの?」って聞いてみると、目をまん丸に見開き「集めてんの!あぁ〜忙しい忙しい!!」なんて往復しております。でも、落ち葉はまだ落ち始め。お友達の小さな手ではなかなか落ち葉がいっぱいになりません。ということでたかちてんてい、今年初のお庭の落ち葉掃きをしました。

 竹箒で落ち葉を「さっさっ」と掃くいて少し山になった落ち葉見て年中さんが目を輝かせ「この葉っぱもらってもいい?」ってたかちてんていを見上げました。「もちろんいいよ!」って返事を返すと「やったぁ!」って飛び上がりながら一緒に落ち葉集めをしていたお友達を呼びに行きました。その間に、砂場前から鉄棒の前の落ち葉を1カ所に集ます。

 すると、いままで落ち葉遊びをしてなかったお友達も「わーい!落ち葉パーティーするぅ〜!」って集めた落ち葉を両手いっぱいにわんさと持ち、砂場のバケツに入れたり、お皿に載せたりと楽しそうに遊ぶのでした。もちろん先にお友達を呼びに行ったお友達も、数人のお友達を引き連れ、落ち葉の小山も見下ろして「この落ち葉はあっちな!」なんて鼻息を荒くしています。

 まだまだこの時期の落ち葉遊びは可愛いもの。これから本格的に落ち葉が落ち始めると、せっかく掃き集めた落ち葉を「わーい!」なんて両手いっぱいに持ち、「ぼっはぁ〜!!」って秋空にぶちまけたり、落ち葉の山をわざわざ蹴散らして行ったりで、たかちてんていの落ち葉掃きとお友達の落ち葉遊び(散らかし)のいたちごっこになってしまうのでした。
【2005.1018】

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