見出し画像

喜劇の天才になるための覚え書き〜発見!ブリムでも出来る無限コンバット!編〜

今回の記事について注意

画期的な無限コンバットコンボを見つけたという話ではありません!
『喜劇の天才、ブリム』という(相手にも自分にも)厄介な統率者の苦悩から生まれた役に立たない知識を披露する記事です!
重ねてお伝えしますが、今回の話はマジで普通の統率者においてはなんの役にも立たない話をしています!なお、普段から普通の統率者には役に立たない話をしていると言われても、それは知らん。
ただただ、『喜劇の天才、ブリム』って面倒くさいんだな……ということが伝われば幸いです。

はじめに

やぁ。
今回も、悪徳あしながおじさんこと『喜劇の天才、ブリム』のお話をしていくよ。
そろそろ彼の能力を忘れてしまった少年少女のために、今一度彼の能力を話そう。

  1. 戦闘ダメージを与えることで、戦闘ダメージを与えた相手に自分のパーマネントを渡す。

  2. その後、各プレイヤーは自分のコントロールしている、自身がオーナーでないパーマネントの数を数える。

  3. 各プレイヤーはその数だけ、ハンデスとライフルーズを行う

以上だ。
見ての通り、孤児院の少女に支援を行いながら代わりに手紙を送ってもらっていたあしながおじさんのように、1で『寄付』を行い3で『寄付』をしていた相手から手紙の代わりに手札とライフを取り立てている。手紙と手札って漢字一文字違いやし大体一緒だな!
そんなわけで、殴るたびに自身の場のパーマネントが一つずつ減っていくが、全体の手札とライフを蝕む効果を持つ。自分も他の人のパーマネントを奪っていたら自分も蝕まれる。そりゃ、あしながおじさんが他の人のもの奪ってたら夢が壊れるからね!しょうがないよね!

無限コンボというロマン

さて、今回のメインの話に移る前に前提のお話から。統率者には直接勝ちに繋がる無限のループが存在する。
それは例えば無限マナ。吐きどころがあればそれだけで勝ちに繋がることが多く、統率者においてメジャーな勝利手段として無限マナからの『歩行バリスタ』が有名である。
それは例えば無限ライフ。回復だけだとうっとおしいだけに見えるが、『霊気貯蔵庫』があることで50点ライフが50点ダメージに変わるため、これまたメジャーな勝利手段になっている。『霊気貯蔵庫』自体が、疑似ストームでのライフ回復効果を持っているため、『暴動の長、ラクドス』などでコストを下げた『祖先の像』などを出し入れするだけでもライフを回復できるのがとても偉い。
それは例えば無限トークン。たとえ1/1のクリーチャーでも1億体が殴ってきたらそれすなわち死を意味する。有名なところでは、『鏡割りのキキジキ』と『士気溢れる徴集兵』のコンボだろうか。3/3速効の無限クリーチャートークンが出てくる。赤単だけで出来るコンボであり、これまた有名なコンボである。
そして、今回の話のメインとなる無限コンバット。『追い打ち』と『永遠衆、ネヘブ』のコンボが個人的には好き。対戦相手が5点以上のライフを失っているだけで無限コンバットが完成するどころか、戦闘を行うたびに生み出されるマナが増えていくというすごいやつ。
戦闘が無限に行われるため、対戦相手がブロック出来なければ殴り続けて勝利が可能である……通常であれば。
さあ、今回の本題に入ろう。

無限を有限に変えるなバカ

『喜劇の天才、ブリム』は殴るたびにパーマネントを渡す効果を持っている。そして、なぜか知らないが戦闘ダメージを与えるとパーマネントを渡す効果は強制である。どうして……。
そのため無限コンバット状態になっても、場のパーマネントが一つずつなくなっていき、最終的にブリムすら相手の場に渡る。
一応、彼が4/3なこともあり、彼単体が6回殴ることが出来れば勝てるため、彼の効果で渡したパーマネントが返ってくるが、そもそもそれまでに殴るたびにパーマネントを5つも渡している。パーマネントが自分の場に並びにくいこのデッキに対して5つも渡せられるカードが並んでいることはかなり難しい。かつ、無限コンバットのためのカードを渡してしまう可能性もあり、後一発で勝てるぞ!というタイミングでブリムが除去られて、そのまま無限コンバットセットを使われて負けなどということが起きる可能性すらある。
本当になんで、パーマネントを渡す効果は強制なんだ……?
しかし、そんな問題を解決する組み合わせを発見した!それが『激戦の戦域』と『切望の宝石』のセットである!

なんだそのカード

『激戦の戦域』と『切望の宝石』に対してあなたが抱いたであろう感想を先に章タイトルとして書かせていただいた。
『切望の宝石』は以前にも記事で書いたことがある。レガシーではジュエルショップというデッキに使われており、出た時に3ドローしタップで3マナを得ることが出来る6マナの無色アーティファクトである。

もちろんいいことだけではなく、誰かに殴られるとコントロールが奪われてしまう上に、コントロールを奪った相手が3ドローしこのアーティファクトをアンタップする。
要するにものすごくアドが取れる宝石をみんなで戦闘して奪い合ってね、というデザインである。
青白などのブリンクが出来るデッキであれば、出た時の効果も3マナ生む効果も使いまわせるため非常に強力な効果であり、実際レガシーのジュエルショップは、『ディスプレイサービーストの仔猫』でこいつをブリンクしまくりマナもドローもしまくるというデッキである。

そして、もう一つの『激戦の戦域』だが、このカードもまた戦闘ダメージを与えられると、その戦闘ダメージを与えたクリーチャーのコントローラーにコントロールが移る効果を持っている。

なんか、1マナとタップで攻撃クリーチャー全員に+1/+0修正を与える効果を持っているが、このコンボでは単なるインクの染みなので無視してもらって構わない。

お気づきになられたであろうか?そう、この2枚があれば、ブリムの攻撃をループさせることが出来るのだ!流れはこうである。

  1. 『切望の宝石』と『激戦の戦域』の最低一方は自分の場にある状態でどちらも場に出しておく

  2. 無限コンバットを得る。

  3. ブリムが戦闘ダメージを与えるのに合わせて『切望の宝石』か『激戦の戦域』を相手に渡す。その際に、このどちらかが相手の場にある場合、そのコントロールを持っている相手を殴る必要がある。

  4. 戦闘ダメージを与えたことで『切望の宝石』か『激戦の戦域』のどちらかが自分の場に戻ってくる

  5. 殴るたびに『切望の宝石』か『激戦の戦域』のどちらかは場に戻ってくるためパーマネントを失わずに殴り続けることが出来る

さらに、『切望の宝石』のコントロールを得たタイミングには3ドローと3マナを得ることも出来るのである!やったね!
こうして、ブリム君も無限コンバットの恩恵を得られるのでした。

最後に

一番難しいのは無限コンバットを得るところなんだが??????

とまぁ、ここまで真面目に読んでいただいた方には大変申し訳ないが、先にお伝えしていた通り、この記事は『喜劇の天才、ブリム』がひたすら面倒くさいということをお伝えするための記事であった。すまんな。
読んでいて伝わったと思うが、『喜劇の天才、ブリム』デッキに無限コンバットは合わない……わけではないが、少なくともブリムには合わない。
一応、赤黒というカラーパイの特色上無限コンバットが行えるコンボはかなり存在するのだが、正直それをするならコイツじゃないデッキでやったほうがいい。有名なところで言うと『山賊の頭、伍堂』と『多勢の兜』とか。

こちらの記事でも書いたが、統率者にはそれぞれ強みと弱みが存在する。
今回の無限コンバットがしにくいというのはブリムの弱みとして認識しておこうねと言う形で記事を閉めたい。こらそこ、こいつ弱みしかないとか言わない。

どんなにカラーパイがそのコンボに向いていても、統率者に合わないコンボを無理に採用する必要があるかはちゃんと考えたほうがいいかもね、という話でした。本当にそんな話だったか?
もちろん、勝利手段を増やすためブリムデッキに上記で述べた『山賊の頭、伍堂』と『多勢の兜』のコンボを入れても何も問題はない。ただ、それならもっとコンバットに寄せた統率者やそもそも『山賊の頭、伍堂』で統率者を組んだ方がよいのでは?と個人的には思ってしまう。
せっかく好きなカードを統率者に据えるなら、その枠にもっと相性のいいカードを差し込んだほうが、使ってて自分も楽しいと考えるからだ。
もちろん、cEDHなどの環境であれば話は変わってくるため、それは自分の普段遊んでいるレベル帯に合わせて調整をしてほしい。

後から気が付いた追記:あれ?『激戦の戦域』いらないのでは?

表題の通りである。
『切望の宝石』のテキストを確認する限り、ブロックされないことが確定したタイミングで切望の宝石のコントロールを得られて3ドローを出来るようなので、

  1. ブリムで『切望の宝石』を持っているプレイヤーを殴る

  2. ブロックされなかったタイミングで『切望の宝石』のコントロールを得る

  3. 戦闘ダメージを与えると、ブリムの効果が発動し、『切望の宝石』を渡す

で、ブリムが殴り続けることが可能である。
まぁ、どちらにせよ無限コンバットが出来るような状況に持っていくのが難しいのは変わらんのだがね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?