はじめてのSDGs。 「5分でわかり、身近に感じる」を目指す!
最近、SDGsのことを聞かれることが増えてきました。
オリンピックの影響もあるのでしょう。そこで、小規模な事業者や個人事業主の視点でどのようにSDGsと接すればよいのか?について整理してみようと思いたちました。
日頃は、中小企業診断士として事業者の経営支援に携わっている身ですので、社会貢献が売上向上につながるという最も大切なことを中心にお伝えしたいと思います。
自分の備忘録の要素が多分にありますが、公開することでコメントを頂けたり批評いただけることで、理解が深まるのでは?と考えました。いつも通りゆるゆると記してまいります。
SDGsとは、国連加盟193か国が達成を目指す2016年から2030年までの国際目標のことです。
もし、御社がまだ全く手つかずなのであれば、すでに5年も遅れていることになります。しかし、心配は無用です。御社のビジネスの将来性に疑いがなければ、おそらくSDGsに沿ったビジネスが展開できているはず。
このコラムをお読みいただき、自社のビジネスとの関連を整理しつつ、大まかなところを確認してみてください。
具体的には、193か国の全国民が関係する問題や取り組むべき課題を一堂に集めたものを“17の目標”とより具体化した“169のターゲット”に整理したものです。ですから、よく“誰一人取り残さない”や“持続可能な社会を目指す”というキーワードが使われるのです。
17の目標と169のターゲット!?
17の目標を具体化したものが169のターゲットと呼ばれています。17の目標は、いろいろなところで見かけるあのカラフルなアイコンのことです。ターゲットは、各目標の下に具体化されており、大きくは2種類に分類されています。
例えば、“8.働きがいも経済成長も”という目標に対して“8.1各国の経済成長率をキープしよう”という感じで目標を細分化した形になっています。もう一方は、数字とローマ字の組み合わせで表現されており、“8.a.開発途上国に対する「貿易のための援助」を拡大しよう”といった具合に、手段として具体化されています。ちょっとややこしいですね。目標と手段の2種類があると覚えておいてください。
では、流行語大賞並みに使ってしまう「持続可能な開発」とは、一体どういうことでしょうか?
この場合、逆説的に考えてみると分かりやすいと思うのですが、“持続不可能な開発”と聞くとどのようなことをイメージするでしょう。
おそらく、「公害や劣悪な労働環境など問題が多発して事業が続けられない」というという昭和の高度成長期をイメージするのではないでしょうか?ほかにも、木材の伐採で森がなくなり、野生動物の暮らす場所がなくなったり、世界的大ニュースになったウイグル自治区の強制労働による綿花栽培など。誰かが損失を被ると、非難されたり、誰も協力してくれなくなったりして継続できなくなりますよね。
つまり、「持続可能な開発」とは、みんなが丸く収まる三方よしの状態ということと言えそうです。
具体的には、下図のように“環境保護”、“社会的包摂”、“経済開発”の三つの上に成り立つのが持続可能な開発ということになります。
難しいですね。特に、“社会的包摂”。これは、全員の人権が守られている状態のことを指します。つまり、環境汚染をせず、誰もがハッピーで、お金が儲かるということですね。
次回は、御社のSDGsの取り組みにご一緒させていただければ幸せです。
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