【綿町ダイアリー】#522 しっかりママとコンクリート
我が家には
玄関前に車を2台停めるスペースがあり、
その奥に細長い2坪ほどの土の庭があります。
ある日のこと。
夕方、帰宅して車を停め玄関に入ろうとした時、
何か妙な違和感を感じて僕は周辺を見直しました。
すると、駐車スペースと庭の間に
木の柵ができているのに気づきました。
観音開きの可愛い木の柵でした。
ホームセンターで買ったのかなと思いながら
玄関に入ろうとして再び二度見してしまいました。
柵の下がコンクリートになってるんです。
( え!まさか自分でコンクリートにしたの? )
家に入ると普通に「おかえり〜」とママの声。
「先にお風呂入る?ご飯にする?」
「ご飯にするわ」
僕はそれ以上何も言わず部屋着に着替えました。
晩ご飯食べながらそれなりに会話するんだけど
コンクリートの話は一向にでてきません。
しばらくしてママとお風呂に入りました。
お互いに身体を洗い一緒に湯船につかってる時、
僕はしびれを切らして聞いてみました。
「庭、コンクリートになってたけど・・」
「あ、そうそう!今日したねん」
「今日したねんてお前、簡単に言うけど・・」
「私の性格やからかなりザツい仕上がりやで」
会話はそれで終わりました。
普通の奥さんなら
今日私1人でコンクリートしたんやけど!!
と、猛烈にアピールすると思うんだけど。
まぁそこがとってもママらしい。
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