【綿町ダイアリー】#77 ブルーマウンテン
その昔、僕の実家の喫茶店「檸檬」には4種類の珈琲を置いていた。
オリジナルブレンド、キリマンジャロ、モカ、
そしてブルーマウンテン。
メインのUCCオリジナルブレンドが300円で、ブルーマウンテンは確か450円だったと記憶している。
その当時から「ブルマンは珈琲の王者」と呼ばれ、特別なブランド力があった。
高校生の頃の僕は、ブルーマウンテンを豊潤でまろやかな飲み味だと感じていた。
つい最近、ブルーマウンテンを飲む機会があったんだ。実に久しぶりである。たぶん良い部類のブルーマウンテン。
酸味の感じだと中煎りくらいだろうか。
スッキリとしたやわらかな味わいだった。
舌の肥えた日本人が愛したブルマン。
時代が変わり新手の素晴らしい珈琲豆が現れても、ブルーマウンテンにはいつまでも日本の王者として君臨していて欲しい。
なせだか、そんな風に思うのである。
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