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【再録】初めて論文の査読が通った時の話【読み出し無料】

仲見満月の「分室」

(本記事は、『なかみ博士の気になる学術系ニュース』2018年7月 夏号(研究者 の「生態」特集)の巻末書き下ろしを再録したものです)

1.初めの一歩、覚えていますか?

 大学院生から、ポスドクや非常勤講師、テニュアを経て大学教員や研究所の職員など、職業研究者が避けて通れないのが、査読論文をたくさん積み重ねて業績を作ることです。授業や実験で忙しくとも、ジャーナルに掲載される論文数を増やすことで、次のステージへステップアップできる可能性を上げたい人には、欠かせないことです。

 何本と論文を書くうち、例えば、求人に出した研究業績一覧を見返して、いちばん最初に査読を通した論文、それから、アセプトや掲載決定の連絡をもらった時、どんな気持ちだったか、どのくらいの人が覚えているでしょうか。本誌をご覧の方で、研究者をされておられる方は、覚えていらっしゃいますか?



2.気になる掲載料

 私の場合、初めて投稿論文の掲載決定の連絡が入った時は、次の投稿論文の準備をしていました。そのため、一気に多忙となりました。それ以上に不安でした。何が不安かと言うと、「掲載料をどこから出そうか」という問題です。(アルバイト用の銀行口座から振り込んだのは記憶にあります。)

 初めて私が査読を通した学術雑誌は、バリバリの理工系分野でした。メインブログの次の記事:

永田礼路「「論文ハウマッチ」+論文とお金の少し真面目な話」+
『螺旋じかけの海』の紹介~理系学術ジャーナル論文掲載の裏事情~」

で、紹介した永田礼路さんの漫画には、理系ジャーナルでは「論文は著者が学術雑誌に掲載料を払います」とキャプションがあります。しかも「載せないと業績にならないし 研究者なら次の仕事もできない」という状況になります。永田さんが請求されたのは「ン万円」。私も初掲載から2回目までは同額くらいでした。

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