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グループディスカッションまとめ②食品ロスを生まないまちづくりについて

ナカマノコエで企画した食品ロスを考えるイベントの報告です。このページでは、イベント後半の部ディスカッションタイムの中で話し合われた内容をお伝えします。

映画鑑賞&ディスカッション!子どもも大人も一緒に考えよう!
【じぶんのまわりの食品ロス】
日時: 2023年3月4日㈯ 10:30~13:30
場所: 軽井沢発地市庭イベントスペース
イベントの内容: 
🎵映画『0円キッチン』鑑賞
🎵農家さんが出荷できず在庫してる「もったいない野菜」でつくるスープをめしあがれ(ロスパンのおまけ付) 
🎵グループディスカッション

食品ロスを生まないまちづくりについて話し合ったグループ(8名)

まずは…自己紹介と映画『0円キッチン』の感想など

◆日頃、食品ロスをださないように気を付け、フードバンクに出すなどしている。今回自宅を点検したところ、いただきものの菓子が沢山あり持ってきた。

◆若い世代が頑張っているので応援したい気持ちできた。EUは日本より対策が進んでいる印象があるが、そのEUであってもこのような状況であれば日本はさぞや、という状況かと思う。自分も畑をしているが、自分で作ると無駄にしないようになってくる。生ごみコンポストで生ごみを減らすとごみ総量がかなり減るように感じる。

◆今回自宅を点検したが、無駄なものがほぼなく、災害時のストックという面では逆に反省をした。

◆徳島のゼロウエストセンターを見学した。この地域では、粗大ごみなど以外、家庭からごみは基本だせない。これは、小さい地域の範囲でもあるし、なかなかまねできるものではない。しかし、このように行政的に取り組んでいかないとダメなのではないかという気持ちもある。

◆飲食店の経営をしている。需要と供給のバランスが難しいと思う。皆さんの意見を聞きたい。農業をしているとある程度の廃棄は循環の中の一部と考えたりもする。

◆日本版の映画も見たが、欧州は出したごみをどうするか、日本は出さないようにするにはどうするかという視点が違うと感じた。

食品ロスを生まないまちづくりについて

軽井沢はごみの排出量が多い。別荘や事業所が多いことも影響しているだろう。ごみを沢山出したらペナルティがあるようにすると楽(簡単?)かもしれないがそれでいいのかと思う

◆ごみの量が多いのは、ごみ処理をほかの町に依存していることも関係しているかもしれない。

◆町の方針として、この地域ではフルサービスを求めるのではなく、不便な生活をしてね(あえてそれを選択しているという意味で)という方向を推してもよいのではないか。コンビニも24時間営業ではないがそれも当たり前になっている。
→閉店間際でも品ぞろえよいのが当たり前、を変えてみる
→規格があることはロスが生まれやすい仕組みになので、野菜など町独自の規格で流通に変化を起こすのはどうか
→大きいロスを洗い出して、なくしていく

◆良い取り組みをしている事業者やお店を、適正に評価する仕組みがあったらよいのではないか。食品ロス削減に取り組んでいることが店のランクアップにつながるようなもの。

◆消費量と生産のバランスが気になる。生産量過多。足りないことを知らずに育つ子供たち世代がいる。ものが流通しすぎていることが当たり前になってしまった。
→子どもから親に伝わるものが大きいと思うので、親の関心が高まるようにすることも大事。
→食べ物が作られる過程を知ると意識がかわるかもしれない。知る機会があったよい。

◆来客からのいただきもののお菓子が増えて無駄になる。お互いに手土産を持っていくのを止めたらいいのではと思う。

◆一部生ごみを、園芸用の肥料にする取り組みはある。

~イベント運営メンバーのまとめ~

食品ロスを生まないまちづくりを進めていくためには、家庭系の食品ロスと事業所系の食品ロスとの、両方を削減する方法を話し合う必要があります。また、世代による考え方の違いにも注目すべきかもしれません。ものがない時代の暮らし方を知っている世代と、ものに溢れている社会しか知らない世代によって「食品ロス」に対する意識は全く異なります。“どのようなまちづくりがしたいのか”という点について、町民全体に呼びかけていくにあたっては、この町の学校教育を効果的に使うこともポイントになりそうです。大人も子どもも、一緒に考えたい話だと思います。

食品ロスに限らず、軽井沢町のゴミ量は多いという現状があります。これは住民だけなく、旅行で訪れる観光客のみなさんや、別荘族のみなさんにも関係することだと思います。このような軽井沢町の特徴を踏まえると、宿泊施設や観光施設などで「食品ロス削減」の呼びかけも必要になってくると思いました。

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