「十五夜」

十五夜を見逃すこと幾数年
あくせくと無為に過ごし
後悔のうちに齢を重ねる
杯を片手に軒を出て
雲の切れ間にかかげてみると

慰めようとするように
月が顔を出す

酔いがまわれば
憂いも消える


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