武井壮 「オトナの育て方」

放送はいつなのか、ちょっとわからなかったのですが、私が衝撃を受けた動画ベスト3に入っています。

ガツンと頭を殴られるような感覚になったことを覚えています。

インターネットを見ると、要約や感想がたくさん書かれています。
数年前から何度も見直している動画になるので、感想などをまとめてみようと思います。

この動画を見るべき人
・人生につまらなさを感じる大人
・子どもにスポーツを習わしている大人
・将来を考えている高校生くらいの人
いや、すべての大人です。

結論:考えた末に猛烈に行動

武井さんは決して恵まれた家庭環境で育ったわけでありませんでした。
諸事情で両親はおらず、中学生からはほぼお兄さんと2人で生活をしているような環境で育ちました。

だからこそ、、
本気で自分の人生をどうするか、どうしたいか。
をあえて言えば、“一般的な家庭”で育った私のような人間と比べ物にならないくらい考えていました。

武井さんのお話を踏まえると、考えていたというよりは考えるしかなかった。
そんな表現の方がいいかもしれません。
学費を掛けられないから、成績トップを取るしかなかった。そんなエピソードもあったからです。

私は人生をどうするかの全体の計画を練ろうとする熱量とその決めたことを実現するために実践する行動の熱量にある種、ゾッとさせられました。

30年以上生きてきて、武井さんのように真剣に考えて生きてきた瞬間があったのかと自問すると、急な焦りが生まれたことを思い出します。

社会的な価値は“人が求める数”

陸上競技10種の日本チャンピオンになったことや芸能人の方々と交流が始まるようになって、武井壮さんのたどり着いた“イシュー”(最も人生における重要な課題)。
それが、“人が求める数”を考えるということです。

例えば、、
・雑草をめちゃくちゃ綺麗に抜ける人
・AIを実装したプログラムを書き上げる人

この2人いた場合、現在の社会では後者のプログラムを掛ける人が求められます。
そうなると、必然的に他人から頼られ、人生にやりがいを感じる上にお金も稼ぎやすくなるので、人生を楽に生きられる可能性が高くなります。

どんだけスポーツを一生懸命やっても“人から求められる”ようになるかどうかは非常にギャンブル性がある。

スポーツを一生懸命やるなということではなく、やり続けた結果が社会的にどんな価値を生み出せて、それが自分にとってどうプラスになるのか、長い人生にどんな影響を与えそうか。

そういうことを理解した上でやるべきだと語っています。
人生を40年以上生きたし、ただ考えずに部活をやってきた人間としてはすごく心に刺さりました。

でも、現実はプロスポーツ選手を若く引退して、苦労している競技者が後を立ちません。 

サラリーマンも考えよう

日本の教育がとにかく一生懸命やることを美徳とする傾向があります。
でも、一生懸命やる前にやるべきことがあります。

なぜ、一生懸命やるのか。
この問いを考えてからやるべきということです。

幼稚園や保育園からずっと先生の言われたことを忠実に一生懸命やることが最も理想的だと教え込まれ、小学校・中学校も基本は変わりません。

それは社会人になっても続きます。
会社からの指示や会社の決まりをとにかく一生懸命こなす。
それが最も扱いやすい社員だし、会社の和を乱さない“良い社員”という評価が未だに続いています。

でも、VUCAという変化の激しい時代に突入した現代では、会社自体が揺らぎ、日本が揺らぐ事態が起きています。

考えの主体を“会社”に合わせている“個人”はずっと不安を抱えることになります。
会社での業務は“個人”の人生にどのような意味があるのか。
働いている会社の評価だけではなく、社会から求められる人材であり、自分が描く人生が送ることにどう影響するか。

こういったことを考えて働くべきだと私はこの動画を通じて気付かされました。

遅すぎるということはない。
やると決めたことに狂ったように取り組む武井さんの姿勢も参考にしながら、今日も考えることを続けていきたいと思います。


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