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詩『生活の足跡』

食べかけのケーキがある
ラップのかかった煮物もある

無造作におかれたリモコンがある
ゴミの溜まったゴミ箱がある

しわくちゃになったベッドの上
半開きのままのカーテンがなびく

回り続ける 時計の針

確かにそこにあった 生活の足跡
それをたどる 残されたものの宿命

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