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「地域に何もない」って本当?地域に"在るモノ"の見つけ方を考えてみた

久しぶりすぎる更新になってしまいました…。

中神さん、最近どこにいるの?何をやってるの?

と言われますが、昨年6月に北海道大樹町に2度目のUターンをしまして(もうUターンというかただの引っ越し多い人な気がしてます。そして引っ越ししすぎてお金がないです泣)、普段はずっと大樹町、月1くらいで東京に行ってます。

2度目のUターンでは、上司や周りのあたたかい協力のおかげもあって(感謝しきれない…)スマイルズをやめるのではなく、北海道支社という形をとらせてもらって大樹町に戻りました。新たに支社を大樹町に、しかもロケット開発企業インターステラテクノロジズの事務所にスマイルズの事務所を置かせてもらえまして(面白すぎる笑!)、普段はフルリモートワークで北海道の企業や行政の方々からさまざまなご依頼をいただき、観光開発や施設リブランディングや地域のシティプロモーションなどを東京のメンバーとやりとりをしながら行っています。

スマイルズは自分たちの実事業でも、飲食からホテル、アパレル、セレクトリサイクルショップ、複業系サービスなど色々とやっているので、クライアントさんからのご依頼も幅広く、「大体なんでもできる!なんでもやりたい!」をモットーに(この言葉、結構好き!)日々自分たちらしい視点や発想、やり方でクライアントさんの価値づくりに伴走してます!

WORKSについては、以下のスマイルズのクリエイティブアーカイブスをご覧いただけたらと!事例だけでなく、どういう考え方や視点で取り組んでいるのかも見える化してますのでお時間ありましたら覗いてみてくださいませ◎

おっと、近況報告が長すぎました・・・。本題!

地域に何もない、って本当?

先日の、しげのざさんのnoteで頭のなかに共感の嵐が吹き荒れまして、これはちょっと久しぶりにnoteを書こうと思うに至ったわけです。その投稿がこちら


この道東・十勝という土地に「何もない」と思っている人が本当に多いなと感じていて。まずはその雰囲気を変えるだけでもっと楽しく生きていけるんじゃないかって思っているということです。まずこの土地に「何もない」というのは、事実ではない。むしろ「有りまくり」な環境である。時間をかけて少しずつ「ない」を「ある」に変えることができるし、できた暁にはなにか明るい兆しがあるんじゃないかと思っています。(如何せん、地方は昔からの大衆やマスメディアのあおりで「地方」=「なにもない」、そして都会に出るべきだ、という集団就職時代の感覚が残りすぎている気がする。)
なぜなら、「何もない」は「何もない」という状態をこれまでの大人たちがただただ作り、伝えてしまっていて。伝えることができる「何か」や「ある」を発見できず、言語化できず、ストーリーも作れず、発信をしてこなかったからだと最近は思っているからです。

もうね、1000回くらいうなずきたい気持ちです。

子どものころ、テレビや雑誌で紹介されていた渋谷のファッションビルとか、おしゃれな服やさんとか、かわいいカフェとか。メディアから入ってくる情報の何もかもが自分の周りには存在しなくて、「私なんでこんなに、色々なものが”ない”場所に生まれてきちゃったんだろう」って思っていました。でも、いま思うと、都会のモノゴトばかりを取り上げるメディアや大衆のあおりの影響だったのだなと・・・。

十勝にあるものが京都にはないし、京都にあるものが十勝にはない。そう考えると、京都は歴史があるから「ある」んじゃなくて、「ある」ことを言語化して、歴史作って、発信しているから「ある」という状態が続いている、というだけなんだと。十勝に「ある」ものを整えていけば、「ある」状態として認識されて、それが歴史にもなり、文化にもなるんだろうなと思っているわけです。

しげのざさんが言うように、どの地域もきっとなにか「在る」はず。でも、何があるのかをうまく見つけられなかったり(当たり前になると気づけないよね…)、言語化できなかったり、ストーリーを作って発信できていないことが多いですよね・・。

大樹町の場合:ロケット打上げがきっかけで、「宇宙」が「ある」ことに気づいた

例えば、私が2015年に大樹町に戻ってきた頃だと、「大樹町は何もない」という人は多かった印象があるけれど、今はそんな風に言う人はほとんどいないように思います。

なぜなら、大樹町には「宇宙」が「在る」とみんなが気づいて、それを各自が一生懸命に発信しているから。

大樹町は、過去には種子島や内之浦(今国内でロケット射場がある2か所)に次ぐ第三の射場の候補地となったこともあるくらい、世界有数のロケット射場に適した環境を有し、30年以上も前から宇宙のまちづくりをしています。私も、小学生の頃は夏休みにスペースイラストコンテストに応募したりと「なんだかよくわからないけどうちの町は、宇宙宇宙ってよく言ってるな…でもなんかよくわかんないな!謎!」という感覚でした。当時は「宇宙は役場だけが言ってるよね」という人もいたし、そのころの町民の感覚的には、宇宙という言葉はよぎりつつもあまり自分ごと化できておらず腑にも落ちていなくて、自分の町に在る宇宙の存在にうまく気づけていなかったのではと思います。

そんななか、町民の意識が明確に変わったタイミングが、インターステラテクノロジズ(以下、IST)のロケット打ち上げ。


ISTが開発した観測ロケット「MOMO」が大樹町から打ち上がり始めた2017年、そして2019年の宇宙到達を成し遂げたくらいのタイミングから、「この町には、本当に”宇宙”が”在る”んだ…!」ということに、町民も周りも気づいていったのだと思います。ISTをきっかけに、大樹町に何があるかが見える化した、ということで。

最近は、町内でも宇宙やロケットをモチーフにしたスイーツや、神社のお守り、グルメ、企業さんとのコラボ商品、宇宙×教育、野外フェス、さらには街コンまで宇宙ぽくするなど(笑)、町内外のあらゆる人たちがそれぞれの方法で「”宇宙”が”在る”ぞ〜!」って声を大にして発信してる。これはもう、発信することで、自分自身がもっと信じようと半分自分にも言っているようにも感じる。だって信じないと始まらないものね。

「宇宙があるのはずるい!」という人もいるかもしれないけれど(たしかにそういう気持ちもわかるけど)それはちょっと違うと思っていて。

広尾町の場合

例えば、隣町の広尾町でいうと、町民の方々はまるで隠そうとしているかのように控えめに教えてくれたけど、広尾町はノルウェーから公認をうけた日本唯一のサンタの町だったりして。これって、結構すごい事だなと思う。サンタの町ですよ?夢ありすぎません?

とある町民の方は、広尾町につくった自分のカフェのドアを真っ赤にしていて「サンタの町だから、赤がいいかなと思って…ちょっと意識しちゃいました」と言っていて、そういうのって、なんだか、めちゃくちゃ最高じゃないかっ!と思いました。

だって念願のカフェで色々とこだわりもあるだろうところ、私の町がサンタの町だからという理由で外装の一部に想いをこめて。そういうひとりひとりの気持ちや姿勢から、町全体の雰囲気というか、染み出ているものってあるなと思うのです。

スマイルズの同僚と一緒に広尾町を訪れたとき、お土産屋さんで同僚がお店のおばあさんに話の流れで「東京から来ました」というと、店を出て車を走らせようとした矢先におばあさんがわざわざ店からトコトコ出てきて「東京からわざわざありがとう」とペットボトルのお茶をくれたりして。受け取った同僚は「さすがサンタの町…おもてなしの心がすごいわ…」と。笑

もうそこからの私たちは、広尾町=サンタの町という事実がとにかく気になってしまい、やたらと町に赤や緑があふれていること、町のキャラクターのニッセが控えめでおしゃれでかわいいこと、サンタ薬局など店名にサンタがついていること(ハリーポッターみたいな面白い薬とか置いてほしい)、道路の脇にある小さな松の林がクリスマスツリーの畑に見えるなど、もう町中に溢れているサンタ感が気になって気になって…。

サンタの町だって、なりたくてもなれるものじゃない。

サンタさんは認知度100%だし、なんなら宇宙やロケットよりも多くの人にとって親近感がある存在だと思う。最近は熊本県天草がサンタの町PRを頑張っているけれど、広尾町は負けじとがんばってほしいな。

そういう話を広尾町の方にした時に

「僕たちはめちゃくちゃラッキーなのかもしれないね。だってサンタが在るんだから。」

と言ってくれたのが印象的で…。自分たちの町に、”サンタ”が”在る”って気づいた瞬間に出くわした気がしました。

まあ、これは一つの例なんだけれど、こんな風に、あることに気づけていない地域ってたくさんあるんだろうなと思うのです。

地域にあるものみっけ!の方法

ではどうやって地域に在るものを見つけるの?

というところでいくつかアイデアを考えてみました。

他にもあったら教えてください!!!

①よそ者にみつけてもらう

当たり前すぎて自分たちじゃ気づけない場合が多いので、よそ者に見つけてもらうのは最も効率的かなと思う。スマイルズだとデスクリサーチやヒアリング、あとはフィールドワークで地域を隅々までみて、深く探していきます。

②他地域と比較してみる

これは他の地域に行って見聞きしたものと比較するという方法。比較することで違いがあぶりだされる。

③あなたが家族友人にオススメするポイントは?をたくさん&具体的に洗い出す

有名な観光スポットとかじゃなくていいから、普段の暮らしの中でのお気に入りだったり、家族友人がやってきたときにどんなオススメをするか、また家族友人がどんな反応をしていたかからあぶりだす。これはできるだけたくさんの人にヒアリングするのがよし。そして、できるだけ具体的に。「おいしい魚」ではなく「いつ、どこで、どのように食べる、どんな魚が、どうおいしいのか」まで言語化する。

④地域への愛着が強いヒトにきいてみる

例えばその土地を気に入って移住してきた人とか、町にずっと住んでいるやたら町の良さを色んな人に伝えようとするおじいさんおばあさんとか、きっと地域に十人はいるはずなので、そういう方に聞きまくるのもオススメ。

⑤とにかく信じる

みつけるというより、みつけた後の話ですが。地域に在るモノをみつけたら、とにかくそれを信じてみる。何もないなんて恥ずかしいから絶対言わない。在るって言う。半信半疑でも在るって言い続けるって大事だと思う。言葉が未来を作るじゃないけど、言葉から信じられることもあると思う。


と、いくつかあげてみましたが、もっと他にも方法はありそうなので考えていきたいなあ。他にもこんな方法あるよ!!という方がいましたらぜひ教えていただきたいです。

もうね、自分のまちに何もない、をなくしたいのです。わが町何もない撲滅委員会です。

それぞれの地域にたしかに「在る」「モノ」を見つけるお手伝い、やっていけたらいいなあ。中神に相談してみたいなと思ってくれた方がもしいらっしゃいましたらご連絡くださいませ!


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北海道大樹町のロケット開発スタートアップ インターステラテクノロジズ(https://note.com/natsuroke)のPR/営業/採用。2009卒で自動車メーカーのマーケティング→大樹町地域おこし協力隊&起業→スマイルズ広報・プロマネ→現職。スマイルズ北海道担当も継続。
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