見出し画像

飲み会に行くと「時間を返してくれ」と叫びたくなる

僕は飲み会があまり好きではないのだけど、その理由をやっと上手く言葉にできたので書いてみようと思う。これは先週久しぶりに飲み会に行ったときの話。会社の友達と4人で仕事後に飲みに行った。

大勢で話すことが得意じゃない僕は、4人という人数がちょうど良かった。自分が話を回す必要もなければ、逆に出番が回ってこないこともない。これくらいの規模感がしっくり来る。最初はその人数で楽しく飲んでいたのだけど、後から人が増えてきた。同じく会社の別の同期だったり、その同期の友達だったり。6,7人と増えてくると、誰かが勢いよくお酒を飲むようになる。ほら、飲んで!みたいに。僕はそこまでお酒に強くないので、こう言う場でお酒を飲みすぎないようにしているからずっとお茶を飲んで平静を保っていたのだけど、周りはどんどんお酒を飲む。次第にみんな酔ってきて、声が大きくなり、頬が赤みを帯びてくる。

お酒の勢いで盛り上がること自体は嫌いではない。問題なのはこの先だ。

大体ある程度酔っ払ってくると、いつもはしないようなシリアスな質問を投げかけてくるようになる。

「中島はさ、この先の人生どうしたいとかあるの?」

「将来の目標とか野望って、あるの?」

僕はこう言う質問にすごく真面目に答える。モノを書いているくらいだから、自分が考えていることは常に頭の中に形が出来上がっている。僕には「最強になりたい」と言う軸があって、それを成し遂げるには「仕事」「趣味」「恋愛」「お金」「筋肉」等、無限にある能力の多角形(角が多すぎて円に近い)が、誰よりも大きくする必要がある。そのために自分が興味のあることを最短距離で習得し、実際に成果を残す。こうして少しずつ最強に近づきたい、と言う話をする。

しかし。ようやく気が付いたのだが、飲み会というアルコールが入った場所でこんな真面目な話をしても、誰も覚えちゃいないのだ。

この前もこんな感じで3分くらいかけて真剣に話したのに

「そっかあ!いえい!!飲もう!!!」

みたいな反応をされて、おいおいおいとなってしまった。俺の話聞いていたのかよ、と。もっと酷い場合だと話している途中に興味を失って

「ねえ!〇〇!おい!もっと飲めよ!じゃあ俺そっち行くわ!」

と、どっかに消えていってしまう。俺の話を最後まで聞けよ。いや、聞いても覚えていないんだろうけど。

僕としては質問に誠実に真剣に答えたつもりなのに、相手は内容を覚えていない、となると時間の無駄になってしまう。僕がエネルギーを割いた3分、貴重な3分を返してくれ。そう叫びたくなってしまう。

もちろんそんなお酒の場で真剣に答える僕が間違っているのかもしれないけど、でもちょっと悲しい。自分の誠意を蔑ろにされることほど、残念なことはないのだから。

僕がそんな感じだから、最近は大人数の飲み会には全く行っていない。(そもそもこんなご時世だから滅多にないのだけど)これまでもサークルとかバイトの飲み会に行ってきたけど、やはり思い返すと、酒の勢いできたシリアスな質問に真剣に回答して何か良いことがあったかといえば、全くない。誰も覚えていなかったから。

幸い、今僕がよく会っている友人達は、べろんべろんになるまで飲む人たちではない。どちらかと言うとディナーの場でもノンアルで済ますことが多い。お酒の力がなくても、真剣な話ができる関係性は素晴らしい。僕も相手の話に真剣に耳を傾けるし、友人もそうしてくれる。こういったスマートな友人関係が既に出来上がっていると、今さらワイワイガヤガヤした飲み会には戻れない。もちろん、たまに参加するのは経験としていいのだけども。

僕はどこまで行っても、何歳になっても根っこの部分では内向的で、静かに人と関わりたい。以前書いたように、嘘でもいいから楽しそうなフリをしていると人生が楽しくなるのは間違いない。それでも根っこの部分まで変える必要はないと僕は思う。表向きは外交的な方が得をするけど、本当の部分は根暗でもいい。むしろ根暗な人の方が、1人で自分と向かう時間が長い人の方が僕は魅力的だと思うし、親しくなりやすい。

心地よい関係性をこれからも大切にしていきたいものだ。そして、人の話はちゃんと聞こう。お酒を飲んでも、意識だけは地に足をつけていたい。それでは素敵な1日を。


最強になるために生きています。大学4年生です。年間400万PVのブログからnoteに移行しました。InstagramもTwitterも毎日更新中!