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今こそ Less Is More

僕の好きな言葉の一つに、ドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエ"Less Is More"がある。

ミース・ファン・デル・ローエは近代建築三代巨匠と呼ばれている。彼の建築は極限まで無駄が削られている。そして美しい。

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<代表作 ファンズワース邸>

出典: https://daytona-house.com/column/1134/

"より少ないことは、より豊かなこと"というのがこの"Less Is More"の意味になる。余計な装飾が取り除かれ、住宅としての機能性を追求した彼の建築家らは、この"Less Is More"の精神が宿っている。

そして、この"Less Is More"は建築に限ったことでなく、僕たちの日常生活にも活かせる考え方だと、僕は思う。そしてこんな時代だからこそ「より少なく、より豊かに」生きることが必要になっている。

僕は元々そこまで物欲がないのだけど、それでも気がつくと物がたまっていることがある。特にたまりやすいのは服だ。

僕は筋肉は最高のファッションアイテムだと思っているので、筋トレをして体を鍛える代わりに、ハイブランドの服は持っておらずユニクロしか着ない。ただ「ユニクロしか着ない」ことを意識しすぎた結果、欲しくもないのに安いとついつい買ってろくに着ないことが増えてしまった。最近一人暮らしを始めたときに、実家から服を選んだ際、おそらく着ない服は全て捨てた。これ捨てすぎなんじゃないかな?と思うくらい捨てたが、それでも一人暮らしを始めて困ったことはない。今では1000円ちょいの丈夫なトレーナーを色違いで3枚くらい買って、日替わりで着ている。おかげで棚はすっきりしたし、毎朝何を着ようか悩む必要がなくなった。

そして物もたまりやすいのではないだろうか。リモートワークの大きな流れが来ている今、家の作業環境を快適にするためのガジェット紹介が人気だ。僕もそんな記事を読むと、ついついポチッとしたくなる。そんなときは、ちょっと立ち止まって考えてみる。

「果たして本当にそれは必要なのか?」

現状、僕はシンプルな机にモニターと、デスクライトと、スマホスタンドがあって、そこにMacbook AirなりiPadなりiPhoneなりを広げて作業をしている。そして何も不都合なことはない。立ちながら作業できるデスクも、縦向きのモニターも、特に必要を感じていない。まさに不要不急のアイテム。確かにあれば便利なのかもしれないけど、なくても困らないなら買わないと決めている。

"Less Is More"「より少なく、より豊かに」

あれがあればもっと快適になる!とあっちへそっちへ手を出すよりも、いらないモノを捨てよりシンプルな環境を目指す方が僕にとっては幸福度が高い。

そして"Less Is More"はモノだけでなく情報にも当てはめることができる。いろんな情報が錯綜する今、いくら情報社会とはいえど、あまりにノイズが多い。そして日々接する情報のうち、何か役に立っているものは本当にごく一部だと思う。僕の体感では10%も役に立っていない。だったら残りの90%をバッサリ切ってしまおう、ということを意識し始めてからだいぶ楽になってきた。

例えば僕が主に活動しているTwitter。本垢とは別に情報収集アカウントを持っている。今まで暇さえあれば開いていたが、今は1日に5回くらいしか開かない。しかしそれでも全く問題はなかった。むしろどこから湧いてきたか分からない不確実な情報に一喜一憂することがなくなり、心の平穏を取り戻せた。そして落ち着いて作業に取り組むことができた。

僕は日頃から情報収集が大切だと発信しているが、その集め方が受動か能動かが大事だと思う。Twitterやインスタのように自分から調べなくても次から次に入ってくる情報はあまり役に立たない。右から左へ流れていくだけ。何も頭に残らない。大事なのは能動的に調べる姿勢だ。気になる言葉があったら調べる、勉強したいことがあったら本を読む。受け身ではなく、自分から。最終的に自分の血となり骨となる知識は、自ら手を伸ばさなければ得られない。"Less Is More"でMoreからノイズを減らし、残ったLessをより密度が濃いものにしていきたい。

"Less Is More""

より少ないことは、より豊かなことだ。

必要なものをしっかり見定め、外野の声に惑わされず、しっかり自分と、そして世界と向き合っていきたい。





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