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SES学校:一般編 SES営業の心得 2. 知識/経験含めて体制を考えるべし

ソフト会社のホームページを見てみると
“Web事業”、“組込事業”などの「技術でくくった組織」になっていることが
あります。こういう会社さんを見ると「あー、プログラム開発メインなんだな」と思ってしまいます。

アプリケーション開発において

・「誰が」「何のために」使うシステムを開発できるのか = 目的
  ではなく
・「何を使って」開発したのか = 道具

の観点で紹介しているからです。

それでは、元請となるSIerのホームページはどうでしょうか?
“金融事業”、“製造事業”、“流通事業”と
「業種でくくった組織」になっています。

例えばの話、
SIerが〇〇銀行にWebシステム開発の提案をして受注したとします。

最初に声をかけるのは
 ・銀行システム開発経験が豊富なA社
 ・Webアプリ開発経験が豊富なB社
どちらでしょうか?

当然A社です。
上流工程の要件定義などは銀行システム開発経験がないと対応できないからです。加えてA社にWebアプリ開発メンバーがいたらA社で完結するし、いなかったらA社からB社に声をかける事になります。(B社は3次請け)

案件と要員のマッチングについても同じ事が考えられます。
仮に「某〇〇銀行 ネットバンキング新規開発」の案件だったら
 ・銀行システム開発の上流工程を経験があるけどCOBOL開発者のYさん
 ・Java、DB2バリバリの開発者のZさん
のYさんの方が採用される確率が高いと思います。

今回伝えたかった事は
“要員提案をしてもらったスキル表について
その人の『役割』『技術』経験だけで分類するのではなく、
必ず『業種』『業務』経験にも着目しましょう”

ということです。

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