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2021年6月2日(水) 音楽理論

佑陽 この前、DAWソフトをパソコンに入れて、作曲ができる環境は整ったわけですが、これからどう作曲して行こうかというところです。とりあえず今初心者向けの動画講座みたいなやつを YouTubeで見繕って見ているんです。

――YouTube でいろいろなことが学べる時代ですよね。

佑陽 で、初心者向けの講座を見るんですけど「まず、ドラムの打ち込みからやっていきましょう」みたいな流れになったりするんです。「え?」ってなっちゃうんですよ。「まずドラム」ってどういうこと? なんでドラム?って……。なんでドラム入れなきゃいけないんですか? 入れないとどうなるの? ドラムを入れない方がいい曲ができるかもしれないんじゃない? その可能性を捨てていいの? そもそもドラムって何? 何のためにあるの? バンドだとドラムとかベースとかギターとかありますけど、なぜバンドではそういった楽器が選ばれるんだろうか? 他の楽器じゃだめなの? そういう「そもそも」みたいな話がわからないから、なんか納得できないんですよね。

――はい。

佑陽 では他の動画とかで見たりすると音楽の三要素というのがあって、メロディーとハーモニーとリズムであると。ふむふむと。そうかそれで考えると、バンドはボーカルがメロディー、ドラムはリズム、ベースやギターはハーモニーを担当しているということなんだろうということが分かるんです。

――うんうん。

佑陽 確かにラヴェルのボレロとか、スネアドラムでたんたたた たんたたた たった ってボレロのリズムを刻んでて、メロディーがなくてもリズムだけで結構楽しいもんだなーって思い当たるんです。だから初心者講座でドラムを最初に入れていたのかなとか思ったんですけど……。

――ええ。

佑陽 作曲に音楽理論は必要ないっていう考えの人もいるんです。確かにそうなんだと思います。曲を作るという目的を達成するためには「理由なんか何でもいいからとりあえずドラムを入れろ」「コード進行を決めろ」と言われて、それを素直に受け入れればできるんだろうと思います。でも僕はどうしてもそれが気持ち悪いんです。理由が分からないことをやりたくないんです。「理由はあとでわかるから、とりあえずそうしなさい」ってことなんでしょうけど。でもやっぱり僕はちゃんと理論を知っておきたいです。逆説的ですけど、理論を知っている方が常識にとらわれない作曲ができると思うんです。リズム・メロディ・ハーモニーのリズムの役を果たせばいいなら、ここはドラムを使わず、手拍子でいこうとか、いろいろな可能性も考えられると思うんです。理論を後回しにすると、「ドラムやベースは当然入れるものだ」みたいな常識から抜け出せない気がするんです。まだあまり分かっていないので、その直感が正しいかどうかも分からないんですけど……。

――やはり理論は大事なんじゃないかと……。

佑陽 理論を先に勉強するべきだと言いたいわけではなくて、同時にやりたいです。遊ぶようにソフトを使って色々な音を鳴らしてみたり、ピアノを弾く練習をしたり、そういうこともやりながら、きちんと理論の勉強もする。自分の感覚を信じてやってみようと思います。

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