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作品解説 仏画風

柔らかで神秘的な笑みの観音像。
截金の技による精緻な文様が描かれた衣。
美しい画や像をみると、本当にありがたいことだと思います。
あの世?にあるであろう美の世界に、少しでも近づきたい。
緑青、朱、胡粉の白、群青、金…
仏画の色合いはそれぞれの色が反射しあって、万華鏡のようです。

「ことの羽」F4号 2020年 個人蔵
特に朱(あか)の色に注力した作品。静かな女性像を仏画風に表現しました。
「夢殿」F0号 2020年 個人蔵
綺麗な桃色の貝の上で夢見る観音様。水と宇宙のつながり。
「多佳良船」S8号 2020年 個人蔵
ほんわか七福神の宝船。
「かけら満つ」P8号 2021年
麻紙の揉み紙に描いた作品。背景の古い雰囲気の色合いにこだわりました。
天人が降りそそぐ水のイメージです。
「雲の花」W0号 2022年
立ち上る芍薬のうてなで瞑想する観音様。
鳥の子紙に描きました。墨の滲みを生かした作品
「雲の祭礼」F20号 2022年 白麻紙
来迎図と日本各地のお祭りが合体したようなイメージで描いた作品。
さまざまな動物たちも降りてきます
「種の行方」F0号 2023年
仏画の手の表現も好きです。甥っ子の手をモチーフに描きました。
(種の正体はダンゴムシ)

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