見出し画像

作品解説 絵巻の人々

源氏物語絵巻の模写や、はちかづきひめの絵本を描く以前から「むかしのお姫様」が好きです。
いにしえの人々の衣装は、今はないからこそ、さまざまに想像が膨らみます。特に描きたいなと思うのは奈良時代や平安時代。
そのころの衣装や文様の本を集めて眺めて、絵に取り入れています。
「日本常民生活絵引」や「日本絵巻大成」、櫛祭りや時代衣装の本にお世話になっています。

絵巻物の中でゆったりと流れていく風景と人々、動物。
ゆるやかなものがたりを絵で表現したいです。

「いつかの絵物語」M6号 2019年 個人蔵
吹抜屋台風に描いた作品。平安のお絵かきタイム。

「うたかた」人形屛風 2020年
祖父の残した人形用の小さな屏風にものおもいの女性を描きました。
「ゑものがたり」 2017年 M30号
「わらべうた」 26×43㎝ 2022年
小舟で遊ぶ童子たち。着物のたもとでキラキラをキャッチしてる様子。
つゆ玉」 30×40㎝ 2022年
伊勢物語に出てくるお姫様のイメージ。扇面の周りは露に濡れた草を表現しています。
浮き舟」M0号 2019年
小舟でデート。小さな絵巻のイメージで意匠的な小川を描きました。
「三美」二曲屏風 2022年
三人の女神が舞い遊ぶ様子。
」F4号 2023年加筆
若菜摘みからイメージした作品。草花を愛でる姫君たちと猫。
「遊びの時間」F12号 2021年 個人蔵
吹抜屋台風。夜のひとり遊び。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?