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作品解説 花々

花はすべて好きです。
描きたいと思う花は牡丹、薔薇、芍薬など。
薄い花びらが幾重にも重なっている花が、イメージを運んでくれます。
写生していると花が変化していく様子をありありと感じます。やがてはしおれるのですが、なお美しさの余韻があります。
そんな花の空気感、透明感を出したいなと思っています。
花だけの絵にしようと思っても、鳥や天女が登場してくるのが私の絵。

「蕾賛歌」S3号 2019年 個人蔵
写生に忠実に描いた作品。椿の蕾の赤、葉っぱの群青と白の鳥のコントラスト。
たゆたう花」M3号 2019年
よこたわるチューリップとその影。背景には金箔を貼った上に天と水のイメージを描きました。
「瑞祥(おぼろ花車)」F10 2023年加筆
2019年に描いた作品に加筆しました。花車というモチーフはとても魅力的で何度も描きたくなります。縁起の良い雰囲気で二羽の小鳥を飛ばしています。
花筏 M10号 2020年
花の船にハチドリのような鳥。緑青と瑠璃の色にこだわって透明感を表現しました。
「とにしえブーケ」32×60㎝ 2022年
扇面型に咲いた花々。薄い楮紙に描きました。群青、群緑と辰砂、朱のコントラスト。
「呼ぶ春」F15号 2022年
桜も描きたくなる花のひとつ。これは京都御所の桜。よくみると金の鳥がいます。


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