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「少年ジャンプ+」× note原作大賞応募作品(小説)

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noteで開催されていたコンテスト、「少年ジャンプ+」× note原作大賞に応募した小説です。冒頭3話とあらすじを掲載しています。
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#小説

【小説】「月の子供たちは、その夜」第3話

   〈I〉  珍しく天文台に用事があるというリュンがやって来たのは、午後二時ちょうどだ…

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【小説】「月の子供たちは、その夜」第2話

   〈М〉  冷たい雨が降るなか、駅前のカフェの自動ドアを潜ると、すでにラムはテーブル…

【小説】「月の子供たちは、その夜」第1話

   〈M〉  周期百二十年のワルター彗星が南の夜空に出現して三日が経つ。予測よりも明る…

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【小説】「ミスタ・サンセット・ゲストハウス!」第3話

 翌日も朝から部屋の机にかじりついていたが、やはり作業は進まない。過去の歌詞カードや創作…

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【小説】「ミスタ・サンセット・ゲストハウス!」第2話

 うたた寝から目覚めたら、とっくに日が暮れていた。これでは何をしにきたのかわからない。自…

【小説】「ミスタ・サンセット・ゲストハウス!」第1話

 「その人間の眼は糸のように細く、そして鼻はない。」 隣でハンドルを握っている伊吹が、何…

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【小説】「アズーロの消失」第3話

 その夜やってきたのは、しかしその医師ではなかった。そもそも医者ですらなかった。落ち着かない様子で腰掛ける両親を背にロミは窓から通りを窺っていたのだが、細い路地の向こうに現れたのは奇妙な出で立ちの女だった。  釣りランタンを持っているが顔の上半分はヴェールで覆われて全く見えない。ふわりとした幅広のズボンを履いていた。女でズボンを履くのはメルヴァでは小さな子供ぐらいである。何より眼を惹くのは肩に乗せている大きな鳥だ。鉤のように曲がった嘴をしている。ロミは家族の方を振り返った。

【小説】「アズーロの消失」第2話

 翌日、ロミはガリエッティに書誌学や化学を習ったあと、昼休みに医学書の書架へ向かった。午…

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【小説】「アズーロの消失」第1話

 大理石を敷き詰めた通路が朝の空気にひんやりと冷たい。粗末な編み草履は年中同じなので、こ…

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【お知らせ】「少年ジャンプ+」×note 原作大賞応募作品をnoteに掲載していきます

突然ですが、この度noteで開催中のコンテスト 「少年ジャンプ+」× note 原作大賞に、 これま…

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