【旅の記憶】曇り空の街、メルボルン(Melbourne 1)
メルボルンの第一印象。どんより曇った、高層ビルが多い街。
車窓から見たビクトリア州の州都は、期待に反しあまり華やかな印象を与えてくれなかった。
この広いオーストラリア大陸で、最も憧れていた都市。
私はシティーの西の外れにあるスペンサーストリート駅で夜行列車を降り、
宿泊予定のB&Bがあるサウスヤラ地区まで電車を乗り継がなくてはならなかった。
スペンサーストリート駅は大きな長距離列車ターミナルで、私の預けていた荷物は危うくどこかに選び去られようとしていた。
「持ち主の現れない