【書評】『花』奥田亡羊歌集
生きること、輪廻、働くこと‥様々な方向から己の存在を揺さぶられる、そんな歌集だった。
またボカロPのtamaGOとの競作があったり、総合誌『短歌研究』の企画「平成じぶん歌」の一連、様々なテーマ詠など、実験的な作品も多く、静かな語り口ながら起伏にとんだ一冊。
歌集中の短歌は基本的に、意味で切れる箇所で行を変えた、2行分かち書きになっている。
私はあまりこの表記方法での歌を読んだことがなかったため、とても新鮮だったし、読みやすかった。
Ⅲ章だけは1行(この歌集では)21文字で自